飛び出すカメラ、お願い流行って。
HPが発表した曲面スクリーンのオールインワンPC「HP ENVY Curved AiO」は、やはりAlexaが搭載されている点が注目されていますが、米GizmodoのPatrick Lucas Austin記者のツボはスクリーンの上部から飛び出すポップアップ・ウェブカメラのようですよ。
オールインワンPCの「ENVY Curved AiO」、デザインも機能も「おっ」と思わせる新しい仕様を見せていますが、一番クールなのは飛び出すポップアップ式のウェブカメラでしょう。正直言って、すべてのデスクトップで採用されるべきデザインなんです。
多少分厚くても問題がないデスクトップだからこそ可能な仕組みです(ラップトップではキーボードにウェブカメラを埋め込む、なんて荒業も出てきていますね)。このポップアップ式のウェブカメラはENVYだけでなく、同じく新モデルの「EliteOne 1000」でも採用されています。
ポップアップ式のカメラをHPが最初に採用したのは2016年のこと。このデザインが継続されていることは非常に嬉しいかぎり。他のメーカーも同じように採用してくれたらいいんですが...。
セキュリティの観点からウェブカメラにテープを貼って盗撮を防ぐ、なんてこともポップアップ式カメラなら必要ありません。使わない時はカメラを画面の中に収められますからね。
もちろん褒めるポイントはカメラだけではありません。HPはリビングルームや書斎に置いてもかっこ悪くないデスクトップ・コンピューターを念頭においているようで、ベース部分の木目風デザインにもそれが現れています。このベース部分はなんとワイヤレス・チャージャーにもなっているので、作業中にスマートフォンをそこに載せるだけで充電ができます。電話がかかってくればパッとそのまま取り上げることが可能。うーん、これはクール。
そして4つのスピーカーもこのベース部分に内蔵されているんですね。ベース部分の表面にある円形のコントローラーを指でクルクルとスライドすれば音量を調節できます。
そしてやはり、34インチの画面は圧巻です。上下に角度を変えることはできても、回転させたり画面の高さを調節することはできません。
そしてAlexaも搭載しています。確かに自宅のデバイスを統括するホームベースとしてデスクトップ・コンピューター以外に適した存在はいないのではないでしょうか。Alexaが反応している最中はベース部分の青いライトが付きます。もちろんCortanaを使うこともできるものの、このライトはAlexa専用となっているようです。Windows 10のPCにCortanaではなくてAlexaを内蔵することが果たして、吉と出るか、凶と出るか、は今後に注目です。
ビジネス・ユーザー向けに発表された「EliteOne 1000」も同様にオールインワンPCとなっています。こちらはAlexaは搭載されておらず、ベース部分と画面は交換可能です。後になってベース部分や画面のアップグレードをできるということですね。ビジネス・ユーザー向けとのことですが、数年ごとにアップデートをしたくなるコンピューター製品としては、モジュール・デザインは理に適っています。
27インチのENVY AiOは1,400ドル(約15万円)で、海外では5月中に発売開始されるとのこと。EliteOne 1000 AiOは6月に1,279ドル(約14万円)から発売されるそうです。34インチのENVY AiOは今年中に発売とのこと。こちらはまだもう少し待つ必要がありそうです。
Image: Sam Rutherford(Gizmodo US)
Patrick Lucas Austin - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)