銀河最高のパイロットの若き日を描く、『スター・ウォーズ』シリーズの最新作『ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー』。
海外の公開が来週に迫りながらも、日本での公開は6月末。我々は暫くの間、ストーリーのネタバレを避けながら待たなきゃならないわけですが……どうしても気になってしまうのが、その評価。
そもそも『スター・ウォーズ』なのでだいたいすべてが楽しいだろうし、ましてやハン・ソロが主人公でつまらないわけがないんですが、製作後半での監督の交代劇とかもあったし、そもそもハリソン・フォードじゃないハン・ソロを我々は本当に受け入れられるのか、とちょっと心配なのも事実。要は内容が知りたいわけじゃないけど、大丈夫なのかを事前に知っておきたいところ。
そんな中、海外ではプレミア／試写会が行なわれ、レビューが公開され始めました。批評家のレビューの集計サイト｢Rotten Tomatoes｣でのスコアも公開されています。今回は執筆現在でのスコアと、内容に踏み込みすぎないレビューを紹介していきましょう。
内容のネタバレはほとんどありませんが、評価も見たくないという方はお気をつけください。
Chicago TribuneのMichael Phillips
ロン・ハワード（監督）の確信を持って行なわれる無駄のない、すこしばかり生真面目なやり方が効果を発揮している。ここ10年の彼の映画でベストの作品だ。
Source: Chicago Tribune
全体的に肯定的な評価を寄せているレビュワーは、ロン・ハワード監督の手腕を評価している様子。どちらかと言えば伝記映画など手堅いドラマ系の映画が作品作りが得意な人なのですが、イメージとはちょっと違う『ハン・ソロ』でもかなり上手くやってるようです。
New York MagazineのWill Leitch
全体を通して2つのバージョンの『ハン・ソロ』のストーリーが腕相撲をしているかのように感じられる。
Source: Medium
『ハン・ソロ』は当初『レゴ・ムービー』などで知られるフィル・ロード＆クリス・ミラーが監督をしていたのですが、ルーカス・フィルムクリエイティブな方向性の違いによって降板し、ロン・ハワード監督になった経緯があり、その雰囲気は作品にも出ているようですね。かなり再撮影をしたという話もあるのですが、果たしてどうなっているのか……。
TheWrapのAlonso Duralde
銀河の大冒険を描く作品として必要十分で、かなりよく出来たところもあるが、『スター・ウォーズ』の名前と場所を取り払って考えてみると、それほど盛り上がるかわからないし、続編が作られることもないだろう。
Source: TheWrap
こんな辛口な意見もいくつか寄せられています。ただ『スター・ウォーズ』のスピンオフとして作られた映画を“『スター・ウォーズ』抜き”で評価をするってのはなかなか無理があるような気がしないでもないですが……。
CNN.comのBrian Lowry
ソロは分が悪い状況を完全に乗り越えたわけではないが、フランチャイズを愛する人は｢何だかいい予感｣を抱いて劇場に来るべきだ。
Source: CNN.com
その一方でこういう評価もあり、Rotten Tomatoesの執筆現在のスコアは70。平均的に肯定的なレビューが寄せられている｢フレッシュ（新鮮）｣と呼ばれる状態で、ひとまず安心して良さそうな感じ？
世界中で賛否両論だった『最後のジェダイ』は90以上のスコアを叩き出していたのに比べるとやや控えめなスコアではありますが、果たしてこれから公開が近づくにつれて更にレビューが増えることでスコアがどうなるのか……！
米Gizmodoの兄弟メディアio9は、｢めちゃ素晴らしい『スター・ウォーズ』の物語｣とネタバレ控えめで肯定的なレビューを出していますので、気になる方はこちらもどうぞ！
とにかく最終的に面白いかどうかは見てみないとまったくわかりませんし、Rotten Tomatoesのスコアなんて全然当てにはなりませんが、とりあえずしばらくの間は｢何だかいい予感｣を抱いておこうと思います。
映画『ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日に日本公開です！
Image: （C）2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
Source: Rotten Tomatoes, Chicago Tribune, Medium, TheWarp, CNN, io9
（傭兵ペンギン）
