タイムズ・スクウェアとロウアー・マンハッタン辺りが激混みです。
世界の最先端を担う人口過密都市、マンハッタン。実際この土地はどれほど過密になるんでしょう? この、気になる個体群動態データを可視化し、インタラクティブな3Dグラフにするウェブサイトがありました。
それが、Manhattan Population Explorer。このサイトでは、各曜日と1時間単位のスライダーを動かすことで、いつどこに人が集中するのかを直感的に見ることができます。
Manhattan's Population Explorer is an amazing thinghttps://t.co/FgVAytvdrEpic.twitter.com/ep9NFsUUAY
— Konstantinos D. (@gnomeslair) 2018年5月11日
すべてのブロックが立体的な棒グラフになっていて、最低値0〜100人の白から最高値で1万2800人以上の赤まで、人数に応じて9段階に色分けされています。ミッドタウンやハーレムの東西など、12のエリア別に表示/非表示を選択することができ、知りたいエリアだけの人口推移も閲覧することができますよ。
このデータは、とある春の1週間の個体群動態。アメリカの国勢調査と地下鉄の乗降人数、ニューヨーク大学による昼夜の人口推移概算を元に計算した数字から作られています。
マンハッタンは縦20km、横3.2kmほどの小さな島。住居も地下鉄もギチギチに詰まっているのに、なんと160万人が暮らしているんだそうです。ただ、仕事や観光などで島の外部から出入りする人たちが多く、その人口は1日どころか1時間おきでも劇的に移り変わっていきます。
このサイトを見てみると、一番人が密集しているのは午後2時。また、土日は全体的にどこも空いていて、平日のほうが混むことがわかります。ビジネス街としては当然かもしれませんが、観光客が多い土地なのに週末が空いているのは意外ですね。いっぽう深夜はどの曜日も安定していて、人々が住む場所がどの辺なのかも一目瞭然。
アッパーとロウアー・マンハッタンで、どれほど人口が過密になるのかというのは時折話題になりますが、「だったらその他のエリアは? もっと細かく見るとどうなる?」と始まったのがこのプロジェクトなんだそう。
このグラフの制作者はジャスティン・ファンさん。彼はこうした興味から各種データをそろえ、地図エンジンのMapbox GL JSとグラフィック・エンジンのD3.jsを駆使して作りました。さすがにリアルタイムで365日分のデータを見ることはできませんが、世界中の主要都市でこれが見られたら楽しいでしょうね。東京バージョンも見てみたい!
Image: stockelements/Shutterstock.com
Source: Twitter, Manhattan Population ExplorerReddit, Mapbox GL JS, D3.js
(岡本玄介)