AI、してますか?
建物やイベントの警備といえば、屈強なガードマンが体を張って行うという光景が目に浮かびます。しかし今後はそれらに加え、ドローンやAIといった先端技術が活躍しそうですよ。
IBMのWebメディアMugendai(無限大)では、警備サービス業界国内最大手のおなじみセコムが登場し、同社が扱う最先端技術について語られていました。
すでにG7などで活躍。セコムが誇る最先端の防犯ドローンのスペックがすごい
登場していたのは、セコム株式会社執行役員で技術開発本部長などを務める進藤健輔さん。進藤さんが同社の最先端技術としてまず挙げていたのが、ドローンです。
もちろん、上空から警備対象を監視し防犯に役立てるというわけですが、その技術力はハンパじゃありません。進藤さんは以下のように語っていますよ。
地上100mの高さに浮かんで周囲2~3kmの範囲を常時監視し、4Kの高精細カメラ3台と熱画像カメラ1台で地上の監視カメラの死角を補うほか、指向性スピーカーやサーチライトを備えています。4Kカメラをズームアップすると、200m先の人の顔や車のナンバー等も鮮明に見えます。熱画像カメラは暗闇の中でも侵入者の行動をくっきりと写し出しますので、夜間の犯行も逃しません。
飛行船が撮影した広域映像は、ゴーグル型の端末を装着している地上の監視員が首を動かすだけで360度見渡して、画面上に映し出せるようになっています。
実際、このドローンによる防犯システムは、2016年の東京マラソンやG7伊勢志摩サミットなどの警備に導入され、その効果を証明済みとのこと。空から見守ってくれていると思うと、安心感が違いますね。
AI、ビッグデータ、IoTなど。「安心」を進化し続ける防犯サービス
セコムが新しい防犯システムの構築においてもうひとつ力を入れているのが、AIやビッグデータの存在。カメラやセンサーから得られる膨大な量のデータを集めてAIに学習させ、システムのさらなる改善を図ろうというものです。
そしてこれはドローンに限ったことではありません。そもそも、同社が保有する機器とセンサーは全国で約9300万台にも上っており、常時稼働しているそれらのビッグデータを解析することで、防犯システムの進化が期待されているのですって。
その他にも、試行錯誤の末、自社開発に舵を切ったドローン事業の裏話など、セキュリティ面でもテクノロジー面でも興味深いロングインタビューは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)
( 渡邊徹則 )