初のMax-Q Design GPUを搭載した「Razer Blade」。17mmのカラダにGeforce GTX 1060/1070を積むキレキレ設計

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  • author 塚本直樹
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初のMax-Q Design GPUを搭載した「Razer Blade」。17mmのカラダにGeforce GTX 1060/1070を積むキレキレ設計
Image: Razer

Max-Q Designとは専用チューンで超効率化されたGPU。

ゲーミングノートPCのマイルストーンとなるかもしない、15.6インチディスプレイの「Razer Blade」2018年モデルが発表されました! もちろんメーカーは、緑のゲーミングギアでお馴染みのRazer(レーザー)。独立したGPUを積むWindows 10クラムシェルマシン(=Razerが定義するゲーミングノートPC)でクラス世界最小を謳い、キレキレな設計になっています。

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Image: Razer

まずディスプレイから。搭載された144Hz駆動の15.6インチ/フルHD解像度(1,920×1,080ドット)ディスプレイは100% sRGBに対応し、ディスプレイを囲むベゼルは4.9mmとクラス最細に。ディスプレイは4K解像度(3,840×2,160ドット)のタッチディスプレイも選択できますが、こちらは144Hz駆動ではありません。

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Image: Razer

本体厚は17mmとかなり薄型なのに、GPUは「Geforce GTX 1060/1070 Max-Q Design」を搭載。このサイズに収められた理由として大きいのは、この「Max-Q Design」の恩恵でしょう。

Max-Q Designとは、PCメーカーがNVIDIAと連携してチューニングしたGPU。GPUのピーク効率の制御や放熱設計の面でマシンに最適化された、Geforce GTX 1060/1070が搭載されています(Max-Q Designについて詳しくはこちら)。最適化した上で、サイズとパフォーマンスのバランスを取ってるわけですね。

またプロセッサには6コアの第8世代Core i7 8750Hを搭載し、メモリは16GB。これは同じ規格のメモリを2本挿し、転送速度が高速化(理論上2倍)されたデュアルチャネルメモリ。メモリは最大32GB、内蔵ストレージは最大2TBまで選択可能です。

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Image: Razer

本体はアルミ素材の削りだしかつアルマイト・ブラック仕上げとなっており、蒸発液体を利用したベイパーチャンバーのヒートシンクと0.1mmの極薄ファンブレードでコンポーネントを冷却。Dolby Atmos対応のデュアルフロントスピーカーを搭載し、キーボードライトはそれぞれ1680万色のカスタムが可能です。また、Mini DisplayPort、HDMI、Thunderbolt 3を利用して3台までの外部ディスプレイへと出力ができます。

2018年モデルのRazer BladeはRazer.comにて、ベースモデルが1,899ドル(約21万円)で販売。米国、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、中国では小売店でも購入できるそうですが、残念ながら日本のRazerの公式ページには商品が掲載されていませんでした。

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Image: Razer

同時に、RazerはPCとThunderbolt 3経由で接続する新型eGPU(外付けGPU)ケース「Core X」も発表しています。こちらは299ドル(約3万3000円)と廉価に販売されるのが特徴。しかし安いだけでなく、3スロット仕様のグラフィックスカードに対応することで、極めてハイエンドなグラフィックス機能を手持ちのシステムに追加することができるのです。対応システムはPCとRadeon搭載Macということで、お手持ちのMacBook Proのさらなるパワーアップにもぜひどうぞ!


Image: Razer
Source: Razer, The Verge

(塚本直樹)