携帯のリチウムバッテリーをゴミ箱に捨てないで。大火事になっちゃうかも…

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  • author 岩田リョウコ
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携帯のリチウムバッテリーをゴミ箱に捨てないで。大火事になっちゃうかも…
Image: Georgejmclittle/Shutterstock.com

リチウムイオンの「ポイッ」は爆発や火事のもと。

もう使わなくなった古い携帯。どう処理したらいいのかわからずにいて、「捨てちゃおっかな〜」なんて思っているみなさん、ゴミに捨てたら絶対ダメですよっ! リチウムイオンのバッテリーはまさに発火を待つ爆弾なんです。ゴミ回収業者さんに大怪我させてしまいますからね、絶対ダメです。

USA Todayによると、カリフォルニア州の廃棄物処理施設で起こった火災のうち65%がリチウムイオンバッテリーによるものだそう。しかも、ひとつのバッテリーが着火すると、ほかのバッテリーに燃え移るため、消火は大変難しいとのこと。リチウムイオンバッテリーは、スマホ、ラップトップ、そして自動車などたくさんの電気機器に使用されています。アメリカの充電式バッテリー市場の70%がリチウムイオンを使用しているほどです。充電式バッテリーはわたしたちにとってはすごく便利なのですが、廃棄物処理施設の方にとっては悪夢なのかもしれません。ゴミ箱やリサイクルにポイっとしてしまうのは、悲劇の始まりなんです。

今年はじめ、リチウムイオンバッテリーのせいで、ニューヨークのリサイクル施設で大きな火災が起こりました。火は2日間燃え続け、真っ黒な煙が立ち込めていたせいで鉄道が数時間ストップする事態に。またニューヨークでは去年、ゴミ収集車でリチウムイオンバッテリーが潰された際、爆発が起こりました。

リチウムイオンバッテリーって、もう充電できなくなったら捨てちゃってもいいって思ってる人が多いのが事実。でもゴミ収集車などの金属と電気接触が起こると閉回路が出来上がり、電荷を作ってしまうんです。そして紙や燃えるものがたくさん詰め込まれたゴミ収集車の中でその火花が散ったら...もうおわかりですね、速攻で火事です。というわけで、リチウムイオンバッテリーは専門のリサイクルに必ず出しましょう。日本では、多くの家電販売店で回収を行なっています。


Image: Georgejmclittle/Shutterstock.com
Source: USA Today

AJ Dellinger - Gizmodo US[原文
(岩田リョウコ)