すこしだけ今風になりました。すこしだけ。
伝統は鎧であり、呪でもある。しかし強烈な個性は代え難い魅力だったりします。何の話をしているかというと、BlackBerryの最新機｢BlackBerry KEY2｣のティーザー映像を見て、ワクワクとセンチさが同居する複雑な気分になったという次第です。
現代的なデュアルカメラと、いにしえより受け継いだ物理キーボードが同居する、いまのところ唯一の端末でしょう。系譜としては、2017年に登場した｢BlackBerry KEYone｣の後継機種になります。キートップのデザインは似ていますが、symキーの右で光り輝く謎のキーが気になるところ。
写真や動画を大画面で見るこの時代、前面ディスプレイのおよそ1/4を覆ってしまう物理キーボードに利点を見出せる人は傾奇者でしょう。にもかかわらず頑なにトラディショナルなスタイルを貫く姿勢は、ジャンルの変わらぬパンクロッカーのよう。The Vergeによると2017年のBlackBerryの出荷数は85万台に過ぎなかったとのことですが、だからといってアイデンティティがブレることはないのです。
フューチャーレトロコンソールじみてきたBlackBerryの最新機は、2018年6月7日（木）にニューヨークでお披露目予定。美麗写真と物理キーボードの相性やいかに……！
