フライトの遅延はかなり頻繁に起こりますが、その発生率が大幅に低い時間帯があります。予定通りの運航がほぼ保証された便に乗らなければならない方は、眠気を覚ますポット1杯分のコーヒーを用意したほうが良さそう。それは朝早くに出発することになるから。

米運輸省が発表した2018年2月の「Air Travel Consumer Report」の統計によれば、時間を一番守っているのは、朝の便のようです。出発予定時刻で見ると、定時運航の割合がもっとも高いのは早朝の約92~95%で、その後、徐々に下がって、夕方前後には73%まで落ちています。なので、午後5時の便に乗るつもりの人は考え直したほうが良いかもしれません。

早朝便のほうが時間厳守(遅延が少ない)なのには、いくつか理由があります。

まず、早朝便は空港からいち早く出発する便であり、目的地にいち早く到着する便でもあるということ。エプロン(駐機場)には、流れを遮る飛行機はいません。前の晩の飛行機はすべて、とっくに到着しているはずですから、目的地の空港もそれほど混雑していません。

次に、早朝は大気の乱れがもっとも発生しにくい時間帯だということ。午後になると天気が荒れ、強風や雷雨などでフライトに遅れが出やすくなります。つまり、早朝便に乗れば、時間通りに離着陸できるだけでなく、乱気流に巻き込まれる心配も、おそらく少なくて済むのです。

スケジュールを守ることが何よりも重要という方は、午前6~7時に出発するフライトの予約を検討してみましょう。早すぎると思われるかもしれませんが、今年2月でいえば、全主要航空会社の早朝便の約93%が予定通りに運航しています。ホノルル(HNL)など一部の空港は、100%の定時運航率を達成しているほど。しかも、これは2月に限った話ではありません。2013年にまでさかのぼる、600万超のフライトに関するデータから、早朝の出発を選べば、時間通りの到着がほぼ約束されることがわかっています。

どうやら早起きは三文の得で、早朝便に乗れば、大きなトラブルもなく目的地に着けることが多いようです。

Patrick Allan - Lifehacker US[原文

早朝のフライトをおすすめする3つの理由