Googleが開発しているという新型ARヘッドセット「A65」に期待。
Google(グーグル)とLG(エルジー)による最新の研究によると、人の視界の解像度には9,600×9,000という上限があるのだそうです。なんだか意外ですよね。大きいような小さいような、自分の視界のスペックってこんなものなのかって感じです。
一方GoogleとLGは、「9,600×9,000を目指してリアルと区別がつかないAR/VR用ディスプレイを作ろう」と4,800×3,840の試作品を作ってしまいした。ワオ。今市場に出回っいるメジャーなVRヘッドセット「Vive Pro」は1,440×1,600なので、解像度が鬼高いのが分かります(この分野で世界一らしい)。画素密度でいえばVive Proの3倍です。鬼微細。
しかしこの数の画素を表示するためには、それ相応の処理能力と、その映像を転送するための大容量な高速通信が必要になります。GoogleとLGは、この問題を転送専用のカスタムドライバーを統合したチップの開発と、「Foveated Rendering」の採用で乗り越えました。最近はいろんな機能がチップに統合されていきますね。
Foveated Renderingは、視線の中心以外をテキトーにぼかして処理する技術のことです。実際の私たちの視界もそんな感じですし、視線のトラッキングさえしっかりしていれば体験的には影響がなさそう。
ほうほう。では、このディスプレイはスタンドアローンのヘッドセットでも採用できるのでしょうか?
やはりこれから出てくるAR/VR製品は、ケーブル類なしでも使えることが求められていると思うのですよ。
YES。GoogleとLGいわく、このディスプレイはモバイル用プロセッサひとつで2枚動かせるそうです。ただし、その際は120Hzではなく75〜90Hzとなります。
あぁ、早く新世代のARに触れてみたいなぁ。
Image: Wiley Online Library
Source: 9to5Google, Wiley Online Library
(西谷茂リチャード)