日本でもいけそう?
AndroidスマートフォンだけでなくiPhone 6以降からも利用可能になった、近距離無線通信規格「NFC」。そして今年の秋の配布が期待される「iOS 12」では、NFCチップへのサードパーティー開発者によるアクセスが可能になるかもしれないんです。
Apple(アップル)関連情報の大御所サイトとなるThe Informationが伝えた、今回の情報。もしこれが可能になれば、たとえばApple Payをホテルのスマートキーとして利用したり、あるいは仮想交通パスとして使うといったことが可能になるそう。前者はかなり便利に使えそうな予感ですね。
実はiOS 11にも、iPhoneのNFCチップをRFIDタグとして利用するフレームワーク「CoreNFC」が実装されています。しかしこちらの機能は非常に限定的で、ほとんど実験的に実装された機能だそう。一方iOS 12ではNFC機能が拡張され、普通にドアノブなどにタップするだけで解錠できるとしています。また、この機能はクパティーノにあるApple本社のドアでも実験中なんだそうですよ。見てみたい。
また交通パスについては、すでにiPhoneのFeliCa機能を利用しSuicaを使っている人も多いでしょう。イギリスでもCubicによる同様のシステムが可動しています。そしてAppleは、この便利な仮想交通パスを全世界に広げようとしているのではないか、というわけです。
すでに市場にはNFCやBluetoothを利用するスマートロックが存在しており、Bluetooth対応製品はiPhoneでも利用できますが、その通信範囲などに課題があります。一方、今後iPhoneでもNFCでピピッとタッチしてロックが解除できるようになれば、一気にスマートロックが普及するかもしれませんよね。
Image: Shutterstock
Source: The Information via 9to5Mac
(塚本直樹)