iPhone 6、やはり曲がりやすかった模様。Appleの内部資料の記述から明らかに

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  • author 塚本直樹
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iPhone 6、やはり曲がりやすかった模様。Appleの内部資料の記述から明らかに
Image: Ellica / Shutterstock.com

僕はそう思ってました。

アルミ製のユニボディを導入した「iPhone 6/6 Plus」はそのデザインに注目が集まりましたが、残念なことに「本体が曲がりやすい」という報告も多数寄せられていました。そして先日公開されたApple(アップル)の内部資料によれば、iPhone 6/6 Plusは前モデルよりも曲がりやすいと認識されていたことが判明しました。

この内部資料は、Apple関連の別訴訟を担当していたLucy Koh裁判官が明かしたものです。その内容によれば、Appleの内部テストではiPhone 6はiPhone 5sにくらべて3.3倍曲がりやすく、またiPhone 6 Plusにいたっては7.2倍も曲がりやすいとのこと。なんだ、ちゃんとテストしていたのですね…。

2014年のiPhone 6/6 Plusの発売時にはこの問題は「ベンドゲート(bendgate)」として、大いに世間を賑わせました。尻ポケットに入れていただけのiPhone 6/6 Plusが曲がってしまった、なんて話もありましたね。しかしAppleは「そのようなケースは極めてレアだ」との立場を崩さなかったのです。

なお資料では、問題に気づいたAppleは2016年5月にiPhone 6/6 Plusでのチップ下部のエポキシ樹脂の使用量を増やして強度を向上させたんだとか。しかし結局、この問題がAppleによって認められることはありませんでした。今でもiPhone 6/6 Plusを使っている人は正直微妙な気分になると思いますが、ハードウェア製品ではこのようなひっそりとした仕様変更もまれによくあるんですよね…。


Image: Ellica / Shutterstock.com
Source: Motherboard via The Verge

(塚本直樹)