レビュー

迫り来る勇者をモンスターとワナで迎え撃つうちに時間が溶けていくダンジョンディフェンスゲーム「ダンジョンメーカー」レビュー


ダンジョンメーカー」は、プレイヤーが魔王となってダンジョンにモンスターやワナを配置し、魔王を倒さんと立ち向かってくる勇者たちを迎え撃つというタワーディフェンス型のゲームです。iOS・Android向けに配信されている、「基本プレイ無料」ではない有料ゲームなのですが、プレイしてみたところ、シンプルながら中毒性が高く、みるみるうちに時間が吸い取られていきました。

「ダンジョンメーカー」をApp Storeで
https://itunes.apple.com/jp/app/id1359652100


ダンジョンメーカー - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.GameCoaster.DungeonMaker


「ダンジョンメーカー」がどんなゲームなのか、ざっくりと軽めのプレイを以下のムービーにまとめてみました。

迫り来る勇者をダンジョンで迎え撃つ「ダンジョンメーカー」をプレイしてみた様子 - YouTube


今回はiOS版をプレイするため、「¥360」をタップして購入、インストールします。なお、iOS版は税込360円、Android版は310円です。


インストールしてアプリを起動すると表示されるタイトル画面はこんな感じ。「新しいゲーム」をタップするとゲームがスタート。


まずはプレイする「魔王」を選びます。初期状態で選べるのは「リリス」か「エリザベス」の2人。この2人をはじめ、作中に登場するキャラクターはいずれもドット絵で描かれていて、これがかわいらしくぴょこぴょこと動くのもウリの1つ。今回はよりセクシーな衣装に身を包むリリスでプレイすることに。リリスを選んで「選択」をタップ。


ダンジョンメーカーは何度もゲームオーバーになって転生を繰り返すことで経験値を蓄積するシステムとなっています。「選択」をタップ。


スタートすると、カードがずらっと並んだ画面が出てきます。これは横一列に並んだカードが1日分で、3日分が奥へ向けて並んだ状態。1日の行動は手前にある3枚のカードから1枚を選んで行います。次の日の選択肢は、選んだカードの上とその左右に並んだ3枚なので、1日後・2日後にどんなカードが来るのかも見つつ選んでいくことになります。出て来るカードは「一般戦闘」「精鋭戦闘」「ダンジョン」「イベント」「宝箱」の5種類で、並びはランダムです。


一般戦闘」の画面はこんな感じ。左側にいるのが魔王のリリスで、リリスの右にある3×3の9マスがダンジョンになっています。ダンジョン右端の赤い「×」が描かれているところから、魔王を倒すことを目的とした「勇士」たちが突っ込んできます。勇士たちはマスの中をランダムに動きながら、魔王の元を目指します。ダンジョンはスタート時点でモンスターが1マスにだけ配置されています。


しかし、勇士たちは破竹の勢いでモンスターをたこ殴りにするので、一瞬でやられてしまいます。右下のアイコンをタップすると、「鞭」というスキルで迫り来る勇士を攻撃することが可能ですが、スキルを使用するためには左下に表示されている「マナ結晶」を消費する必要があり、ゲームが進んで勇士の数が増えていくと対応にも限界が出てきます。なお、モンスターはクリアすると自動で回復・復活しますが、魔王のHPは自動回復しないので、勢いだけで戦いまくっているとHPが減り続けてあっさりと死んでしまいます。


勇士の猛進撃は数十秒ほどで、すべての勇士を倒すとクリアとなります。クリアすると、アイテムを購入するために使用する「ゴールド」と「戦闘報酬」をゲットできます。


戦闘報酬はランダムに表示される3つのアイテムから選択できます。例えば、「モンスター培養卵」を選んでから「選択」をタップすると……


3体のモンスターがランダムで表示されるので、そのうちの好きな1体をゲット可能。モンスターにはHP・攻撃力・防御力だけではなく、スキルも決まっています。スキルの内容はモンスターをタップすると表示され、スキルの強さはアルファベットで表されます。


ダンジョンに設置できるパネルは「戦闘部屋」と「ワナ」と「機能」の3種類。戦闘部屋は、モンスターを配置できるパネルで、攻撃力アップやモンスター強化などの追加効果が設定されています。パネルを設置するには置きたいマスを選択し、「設置」をタップすればOK。ただし、一度設置したパネルは外すことができず、設置できるタイミングもパネルを入手した時のみとなっているので注意が必要です。


部屋を設置するとモンスターを配置することができます。配置したいモンスターを選択したら、配置したいパネルをタップします。モンスターを外す時は外したいモンスターをタップすればOK。ただし、モンスターを配置できるタイミングも、モンスターを入手した時かパネルを入手した時のみとなっています。


また、例えば以下の画像に表示されている「堀穴」「氷」はどちらもワナのパネルで、勇士にダメージを与えたりステータス異常を付与できるパネルです。ただし、ワナのパネルにはモンスターを配置することはできません。


機能のパネルはダンジョンに配置するだけで、モンスターを強化したり、卵から生まれるモンスターを強くしたりといった効果が得られるという便利なパネル。ただし、戦闘部屋やワナに比べて出現頻度は低めです。


また、「神壇」はイベントでランダムに設置されるパネルです。このパネルは勇士側が有利になるパネルであり、勇士を滅ぼしたい魔王にとっては邪魔な存在です。「戦闘部屋」「ワナ」「機能」のパネルは上書きすることで外すことが可能ですが、「神壇」は基本的に剥がすことが不可能となっているので、なるべくつけたくないパネルです。


モンスター用の装備品は、モンスターに装備させることができますが、一度装備すると外すことはできず、別の装備品を装備させると上書きされて消えてしまうため、計画的に装備する必要があります。


精鋭戦闘」は「一般戦闘」とほとんど同じですが、突撃してくる勇士は「一般戦闘」よりも強くなっています。


また、クリアしたあとの報酬として、ゴールドと戦闘報酬の他に、「遺物」を1つゲットできます。遺物は持っているだけでお得な効果が現れるというアイテムで、長くダンジョンを運営して生き延びるためには必要不可欠。


また、1日の行動で低い確率で出現する「宝箱」のカードをタップすると、ランダムに出てくる3つの遺物から1つを無償でゲット可能なので、見かけたら是非タップしていきたいところ。


商人」カードを選ぶと、クリア報酬としてゲットしたゴールドを使ってモンスターやパネルをゲットすることができます。


ダンジョン」カードを選ぶと、「休む」「改造」「訓練」の3つのうちから1つだけを選択できます。「休む」は、本来回復しない魔王のHPを大きく回復できる貴重な機会。また、「改造」はダンジョンのパネルを、「訓練」はモンスターをそれぞれ1体だけ強化することが可能です。


こうして、自分だけのダンジョンを作っていきます。例えば以下の画像は、中央の列と魔王の手前にモンスターを配置し、それ以外にワナを設置しています。入ってきた勇士たちがワナで弱ったところを、中央の列でぼこぼこに殴っていくという作戦です


実際にこの作戦はかなりうまくいっていて、魔王がほとんど何もしなくても、勇士は中央のモンスターの壁を越えることができず、次々にやられていきます。


こうして何日もダンジョンを守り続けていくのですが、20日ごとにボス戦をクリアしなければなりません。ボス戦は必ず「ダンジョン」しか選べないようになっているので、直前に回復することが可能となっていますが、ボス戦で迫ってくる勇士は非常に強力なので、早めに備えておきたいところ。


「かなり安定しているこの陣形をもってすればボス戦のクリアはたやすいだろう」とボス戦に挑んだところ、突っ込んでくる勇士は皆巨大化していて、普段の何倍もの攻撃力やHPを有している状態でした。


なんと中央の列はあっさり撃破され、魔王の前にいたモンスターだけで迎え撃つことに。右下のアイコンをタップしまくって魔王も鞭で応戦し、どうにか首の皮一枚つながった状態でのクリアとなりました。


ボス戦をクリアすると、戦闘報酬の他に「レア遺物」をゲットすることができます。


以下の画像のように、「レア遺物」では、ここでしか手に入らない貴重な遺物を入手可能。今回は「始まりのつるはし」を選んで「選択」をタップしてゲットします。


「始まりのつるはし」をゲットするとダンジョンが左端から1列ずつ増えていきます。実際にダンジョンの様子を見てみると、確かに3×3の9マスだったダンジョンが、3×4の12マスに拡張されています。ダンジョンが拡張されればされるほど、たくさんのモンスターやワナを配置できる上に、勇士が魔王の元にたどり着くまでの時間も稼げるようになるので非常にお役立ちです。


日にちを追うごとに勇士はどんどん強くなっていく上に、攻めてくる数も増えていきます。しのぎきれずに、魔王の体力が0になるとゲームオーバー。また最初からスタートとなります。


ゲームオーバーになっては転生を繰り返していくことで、使っている魔王の熟練度が上がっていきます。熟練度のレベルが上がると、報酬として魔石を10個ゲットできます。


魔石を使うと、魔界ショップでアイテムを入手することができます。タイトル画面から「魔界ショップ」をタップ。


魔石10個を消費して、転生後に役立つようなスキルをランダムで1つだけ入手することができます。


また、新しい魔王を解放することもできます。


なお、ゲーム内でも別途課金することで入手することも可能ですが、課金しないと手に入らないアイテムというものはないので、特に課金することなくとも強力なアイテムを手に入れることができます。


「ダンジョンメーカー」のゲームシステムはシンプルで、タワーディフェンスに近い内容となっています。1回の戦闘はおよそ数十秒、長くても1分程度なので、サクサクと遊び進めることができます。しかし、その難度は決して低くなく、何度もゲームオーバーになりながら少しずつ生き延びる日数を伸ばしていくのはとてもやりがいがあります。

また、ダンジョンのパネルやモンスターをどのように配置するか、さまざまな戦略を考えていくのもこのゲームの大きな魅力のひとつ。入り口付近にモンスターを固めるか、魔王の手前に強力なモンスターを固めるか、モンスターよりもワナをたくさん置いてコンボを狙うか、プレイスタイルの幅が非常に広く、何度繰り返しても飽きが来ません。寝る前にちょっとだけのつもりが、夢中になるあまり、気がつくと5時間もプレイしていたことも。有料ですが、むしろ「買い切りでずっと遊べていいのか」と思えてしまうゲームです。

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in レビュー,   モバイル,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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