パット見はスピーカーのようなのに、実は……?
どこの家庭にもひとつはありそうな、テープをスルスルと引っ張って長さを測る巻き尺。誰もが従来のもので慣れ親しんだので、「そういうモンだ」とその存在に疑いを持つ人はいないかと思います。ですが2018年、この巻き尺をデジタルにした革命的なガジェットが生まれたのです。
それが側面の輪っかをコロコロと転がすだけで、直線だろうが曲線だろうがなんでも測れる電子巻き尺「Rollova(ロールオヴァ)」。
直径5センチで携帯性に優れ、伸ばしたテープが絡まることもなく、ましてや誰かに反対側で押さえて貰う必要もない画期的なアイテムなのです。
使い方はとってもシンプル。背面にあるひとつのボタンを押している間だけ、転がした距離を計測してくれるのです。そしてセンチメートルでもインチでも好きな単位で、見やすいOLEDスクリーンに表示されます。
これならテープと違って終わりがありませんし、箱の縦×横の長さを測る宅配業者さんも、健康診断でメタボ腹を測るお医者さんも重宝しそうです。ただし難点は、最長10mまでしか表示されないのと、円盤型なので直角の内側を測るときに角に合わせられないことでしょうか? ですが角から角までを測る際は、本体の直径である2インチ(5.08cm)を足すよう説明があります。ちなみにもし角がひとつなら半径の2.54cmですね。
「Rollova」は今ならKICKSTARTERにて、ひとつ49ドル(約5,330円)でゲットが可能。予備のタイヤ(ゴム製ベルト)とふたつのボタン電池、そしてスクリーン・プロテクターと革製のケース付きでお手元に届きます。
執筆時、すでに1,378人から949万円を超える出資金が募っていました。ゴールが272万円なので、目標額の3倍くらいが出資されているメジャーなファンディングに成長しています。
普段はそんなに物の長さを測るなんてことはしませんが、もしこれがあったら手当たり次第にコロコロしたくなってしまいますね。
Image: YouTube
Source: YouTube via KICKSTARTER, HOZO Design
(岡本玄介)