顔にメイクをする人は誰でも実際よりきれいに見せたい。この場合の「きれい」は「若い」とほとんど同義語かもしれません。メイクで、はつらつとした若さあふれる輝きを手に入れたいものですが、最近はハイライターを使うことで、その望みが簡単に叶えられるようになりました。そのため、ハイライターが爆発的に流行しています。

市場に出回っているハイライターのほとんどは、滑らかで若々しく完璧に輝く肌を目指して開発されたもの。25歳以下だと、ハイライターを使ってみてもフラストレーションを感じるだけかもしれません。シワは徹底的にない方が良いと思われているので、わざわざハイライターでシワを目立たせようと思う人は誰もいないでしょう。でも、若者向けの強力なハイライターを使うと、まさにその忌むべき状態になってしまうから。

私はまだ29歳ですが、2年前と比べるとハイライターの使い方がとても変わりました。重たいハイライターを自然な肌の輝きに近いぐらい効果的に使うことはできるけれど、それにはかなりの技術が必要です。

リキッド、クリーム、パウダーハイライターのどれを選ぶ?

「わぁ、あなたの肌、素敵ね」か、「頬にアイシャドウつけたの?」と言われるかは、ハイライターの使い方次第。ハイライターはつけているのがわからないぐらいなのに、光が当たるとキラキラ光るのが理想です。

理想の輝きは、リキッドかクリーム状のハイライターを使うと簡単です。リキッドハイライターは光沢のある顔料粒子を透光性のあるベースにまんべんなく混ぜ込んであるのですが、このベースは肌に塗ると蒸発して美しい光沢だけが残ります。

キメの粗い肌にハイライターを使うときは、クリーム状かリキッドのハイライターがオススメです。私は好みのハイライターを指に伸ばしてつけてみて、凹凸がある肌につけるとどう見えるかチェックしています。

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左から右へ:BECCA Shimmering Skin Perfector liquid (Moonstone),、Benefit Watt’s Up,、BECCA Shimmering Skin Perfector Liquid (Opal)
Photo: A.A. Newton

パウダーハイライターは、透明度がかなり低くなるので、使い方がもう少し難しくなります。シアーで硬くプレスしてあるものがベストです。写真のものはどれも手に試しつけするとわかりにくいけれど、顔につけるとかなり強力な効果を発揮します。

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左から右へ:Urban Decay Afterglow highlighter (Fireball),、Essence Pure Nude highlighter、NARS Highlighting Powder (Fort de France)
Photo: A.A. Newton

透光性のあるベースを使った光を反射するアイシャドウも良いハイライターになります。

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左から右へ:Kat Von D Metal Crush eyeshadow (Thunderstruck),、Essence eyeshadow (Snowflake),、NYX Prismatic eyeshadow (Glass Slipper)
Photo: A.A. Newton

柔らかくて密度の高いパウダーは、手につけるときれいに見えますが、肌のアラを目立たせてしまいます。写真の私の指はブリキ男の指みたいに見えますね。

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左から右へ:Becca Shimmering Skin Perfector pressed (Opal)、Urban Decay Afterglow highlighter (Sin)、The Balm Mary-Lou Manizer
Photo: A.A. Newton

なぜ色に言及しないのだろうと思う方いますよね。正直言って、色は肌の質感ほど重要ではありません。ダークな色味の肌に明るすぎるハイライターを使うと粉をふいたように見えてしまいますし、明るい色の肌にダークすぎるハイライターを使うと泥っぽく見えてしまいますが、そこまでのミスマッチでなければ、ハイライターの微妙な色の違いは、肌につけるとわからなくなります。ハイライターの成分の中で光を反射しないものに透光性がある限り、ハイライターの色はシャンパンだろうがブロンズだろうが、グリーンだろうがピンクだろうが、驚くほどナチュラルに見えます。

パウダーハイライターをつけるときは適切なブラシで

私は長年、パウダーハイライターをつけるときは指を使っていました。指はリキッドやクリーム状のハイライターにはいいのですが、パウダーは、肌に不均等についてしまうことがあります。

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左:BS-MALL tapered face brush、右:Real Techniques Base Shadow brush
Photo: A.A. Newton

最近の私は、パウダーハイライターをつけるときはブラシを使っています。ハイライターをつけるのに適切なブラシは、毛がパウダーがしっかりつくぐらい密で、肌にパウダーを刷り込めるぐらいの硬さが必要ですが、それも度が過ぎると一度につけすぎてしまうかも。私は、先が細くなっている米Amazonで人気のフワフワブラシ(BS-MALL)とReal Techniques Base Shadowブラシが最高に便利だと思います。

どちらもブラシの先が細くなっているところが私の好みにあっていますし、左右対称になっている毛の部分は密度も硬さも十分です。ハイライターを広範囲に薄くつけたいときは大きい方のブラシを、もっと細かく正確につけたいときや濃くつけたいときは小さい方のブラシを使っています。

パウダーハイライターをつけるのに適したブラシを持っていない場合は、ぜひ手頃な合成繊維のブラシを探してみてください。自分でリサーチするのは大切ですが、今はプライベートブランドが普及しているおかげで、柔らかくて使いやすく、洗っても大丈夫な耐久性を持つ高品質のものがたくさん出回っています。

頬骨を意識してつける

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Photo: A.A. Newton

光を反射するメイクを施した部分は目立ちます。ということは、写真にかなりの修正を施すのと同じように、本来の骨格を劇的に修正して見せることができます。実生活では、ほりが深くなっているところにキラキラした粒子をつけると、とても素敵なキラキラした影ができます。もともと頬骨が高くない人は、頬骨にたっぷりハイライターをつけると、あっという間に「魅力的」になりますが、他にもやり方はあります。

ハイライターをつけるべきところを見つける一番簡単な方法は、間接光が入る窓から2、3歩離れたところで、素顔を鏡に映してみることです。何度かにっこりして、顔をいろいろな角度で見てみましょう。顔の影が一番濃く見えるのは顔のどの部分で、どのようなときでしょうか。ハイライターはそういう影に直接つけると一番ナチュラルに見えます。ですから、好みの見え方を探してそれを強調するようにハイライターをつける場所を選んでください。

私は自分の顔の中では頬が気に入っています。ぽっちゃりしていて可愛いと思うので、そこに少し赤みを加えます。笑うととても深い影ができるので両頬の盛り上がったところに直接ハイライターをつけると文字通り顔が明るくなることに気づきました。あとは、目も気に入っています。両目の距離が近く、深くくぼんでいます。眉毛の骨にハイライターをつけると目元の彫りがはっきりします。それから、鼻筋にも少しハイライターをつけると、いい感じで目元に視線が集まります。

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にっこり
Photo: A.A. Newton

顔は人によって違うので、こんな具体的な話をしても読者の役に立つとは限りません。大切なことは、私のように頬骨を輝かせるのが好きでも、もう少し広い範囲でキラキラさせるようにハイライターをつける方が現実的です(頬だけ汗をかいている人なんか見たことないでしょう)。オイリー肌の人はハイライターを使い過ぎないようにと言われていますが、私は自分の顔に思い切りハイライターをつけるたびに、とても素敵に見えるので驚いています。矛盾するようですが、本当に効果抜群です。

ハイライターのことだけでなくメーク全般に関して、最後に1つだけ覚えておいて欲しいことがあります。Instagramは現実からかけ離れたものです。輝く頬をした美しい人たちの写真は、高価な照明、高価なカメラ、注意深いポーズの産物であり、さらに撮影したあとで相当加工修正しています。自然光で見るとハイライターはこんなふうに見えますが、これでさえ私は明るい部屋で明暗と白黒を調整して見栄えを良くしています。

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バスルームの照明の下だと見栄えが悪くなりすぎます
Photo: A.A. Newton

カメラを通して見るときれいに見える状態だと、日の光の下ではテカテカして見えます。メイクはできるだけ窓の近くで行い、完璧なできあがりにならなくても良しとしましょう。自然光の下では、どんなに美しい人でもInstagramみたいにきれいに見えないものです。

A.A. Newton – Lifehacker US[原文