AppleやMicrosoftが、点字ディスプレイの規格統一に向けて協力。どんなホストデバイスでも使えるアクセシビリティを目指して

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AppleやMicrosoftが、点字ディスプレイの規格統一に向けて協力。どんなホストデバイスでも使えるアクセシビリティを目指して
Image: zlikovec/Shutterstock.com

世界との接続をよりシームレスに。

視覚に障害をもつ人のための入力デバイスとして、上の画像のような点字ディスプレイがあります。USB規格の仕様策定団体であるUSB Implementers Forum(USB-IF)は、この点字ディスプレイのためのUSB HID規格を発表し、規格の統一を進めます。HIDとはヒューマン・インタフェース・デバイスの略で、マウスやキーボードもこのUSB HIDに属します。そしてこの取り組みには、AppleやMicrosoft、Googleなどの企業が協力します。

現状、点字ディスプレイを使うには、専用のPCやドライバが必要なケースが少なくありません。PCの情報を出力するために、色んな設定をしないといけないわけですね。しかし今回のUSB HID規格がかたちになれば、僕たちが使ってるマウスキーボードのように、簡単に点字ディスプレイが接続できるようになります。メーカーも、OSの垣根を越えた点字ディスプレイの製造が容易になるでしょう。

Video: KGSSupport/YouTube

市販されている点字ディスプレイが動く様子はこんな感じ。ディスプレイ上の文字情報を凹凸に変換しています。機種によってサイズやキー配列も様々で、Bluetooth接続のものもあるとか。

Microsoftは先日、四肢に障がいがある人でも楽しめるアクセシブルなゲームコントローラーを発表しました。コンピューターが世界に浸透していくにつれて、すべての人がコンピューターに関われるようデバイスのアクセシビリティもアップデートされる必要がありますね。


Image: zlikovec/Shutterstock.com
Source: Gizmodo US, YouTube

ヤマダユウス型