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GitHubは「設計図共有サイト」? 日経記事の見出しが話題に その後修正

» 2018年06月05日 09時29分 公開
[岡田有花ITmedia]

 米Microsoftが6月4日(現地時間)、ソースコード共有ツールを開発・運営する米GitHubの買収を発表した。日本経済新聞電子版はこのニュースを「マイクロソフト、設計図共有サイトを8200億円で買収」との見出しで速報。「設計図共有サイト」というワードが「不正確では」とネットで話題になり、「設計図共有サイト」はTwitterトレンドに入った。日経電子版はその後、見出しを修正している。

画像 配信当初の見出し
画像 記事の見出しは既に修正されている
画像 「設計図共有サイト」がTwitterトレンドに

 Microsoftが買収するGitHubは、開発者がソースコードを共有できるWebサービス。

 日経電子版は、GitHubそのものや、ソースコードといった専門用語を知らない読者のために、一般的な用語を使って簡潔に表現すべく、「ソースコード」を「設計図」と“翻訳”して「設計図共有サイト」という表現を採用したようだ。記事本文でも「ソフト開発者が設計図を公開・共有できるサイトを運営する米ギットハブ」と表現している。

 だが、ITに詳しい人は「設計図共有サイト」という表現に違和感を覚えたようで、「この見出しでは、どのサイトを指しているのか分からない」「ソースコードは設計図ではない」などと批判が続出。記事の見出しの「設計図共有サイト」は5日朝までに、「開発者向け共有サイト」に修正された。

 ただ、「ソフトウェア技術を全く知らない層に意味を伝えるには、このような表現になるのも理解できなくはない」といった同情的な声や、「一般的な用語を使ってGitHubを簡潔に説明するには、どう表現すればいいんだろう」「ソースコードの意味を反映した漢字表記が必要だ」などの意見も出ている。

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