ちゃんと撮れます。
大事なことなのでもう一度いいますが、このゲームボーイはキャノンの望遠レンズで写真を撮影できるのです。
ゲームボーイ用カメラ「ポケットカメラ」をご存知でしょうか? 今から20年前に発売された、ゲームボーイで写真が撮れて、プリントアウトも楽しめちゃう!という遊べるトイカメラ。
カメラの機能としては、レンズ交換はできませんし、ズームもなし。あくまでも今の目の前にある景色や人を、ゲームボーイのザラザラとした画面に映し出すことしかできません。しかし未だに月と木星が撮れられるくらいには(本当のごくごく一部の間で)愛用されているようです。
そして2018年。グラフィックデザイナー「Bastiaan Ekeler」さんは、3Dプリンターを使い、「ポケットカメラーキヤノンEFマウント」を作成したのです。さらにArduinoを使って、撮影した画像をPCに取り込むためのボードも自作しています。
それでは、1万4336画素・モノクロ4階調のセンサーと、Canon 70-200 F4 (1.4xエクステンダー装着)の作例をどうぞ。
モノクロ4階調で表現されるカモメさんと背景ボケ。モノクロ4階調でドッティーに表現される満月。なんとも趣深いものがありますね。実用的ではないことは確かですけど、こういう作品があっても面白いんじゃないでしょうか。僕は好きだよ! この他にもBastiaan Ekelerさんのサイトでは複数の作例が掲載されているので、ぜひご確認を。
まさかポケットカメラも、発売から20年の時を経て、レンズ交換式カメラに生まれ変わるなんて思ってもみなかったことでしょう。
枯れた技術の水平…。いや、現代技術とチャレンジ精神だなぁ。
Image: Bastiaan Ekeler
Source: Bastiaan Ekeler, Wikipedia
(小暮ひさのり)