これで夫婦で使い回せる…？
iPhone Xの顔パス機能｢Face ID｣で利点でもあり欠点でもあるのは、1つの顔しか登録できないという仕様。しかし開発者向けに配布された｢iOS 12｣のベータ版では、2つの顔を登録できることが判明したのです。ただし正式版でも実装されるのかは不明なのでご注意を。
上のベータ版のFace IDの設定画面では、｢Set Up Alternate Appearance（別の外見を設定する）｣との項目が存在します。この文言からだと同一人物の別の外見を追加する機能のようですが、実際に9to5Macがテストしたところ、別々のユーザーの顔が登録できたそうです。ただ現時点では、Face IDのどちらかの設定のみを消去することはできず、登録した両方の顔のデータが一気に削除されてしまうそうです。
ただし、複数人の共有を目的としたものではない？
Touch IDでも複数の指が登録できましたが、これはどの指でも解除できるための対策と言われていました。つまり、複数人で端末を共有することが目的ではありません。そして、今回の｢別の外見を設定する｣という項目も、Face IDで端末を複数人で共有するための新機能ではないかと思います。
とはいえ、そんなAppleの意図を無視しても、2つの顔が登録できる利点はやっぱりiPadを家族間で共有する場合ではないでしょうか。現時点ではパスコードや指紋認証を利用して複数ユーザーで共有する場合がほとんどだと思います。ですがFace IDで複数の顔が登録できれば、これでFace IDが搭載されたiPadが出ても怖くないですね。
その肝心の新型iPadは残念ながらWWDC 2018では発表されませんでしたが…。
