近くに住む人々は、たまったモンじゃありませんよねぇ。
ハワイ島のキラウエア火山が噴火を始めて1カ月以上が経ちました。流れ出る溶岩は海に流れ続け、レイズ (lava+hazeの造語)と呼ばれる溶岩性煙霧の水蒸気が地獄の釜から立ち上る湯気のよう。
もし近づいたら、その熱い水蒸気と毒ガスと、火山灰に混じるガラス微粒子であっという間にお陀仏。1100度以上の溶岩が海水に流れ込むと、水蒸気とガラス微粒子のほかに化学反応で塩酸が生じるのだそうです。もし人間がこの中にいると肺へのダメージが蓄積され、目と肌がカユくなります。最悪の場合は死んでしまうこともあります。
これはアメリカ地質調査所が、6月4日の6時13分と13時38分にカポホ湾上空から空撮した映像です。
レイズは広範囲に及び、引きの映像では、奥の方でも煙が立ち込めているのが確認できます。午後の映像を見ると、湾に沿って流れた溶岩が冷めて地形を拡大しているのもわかりますね。
ということで2,500人の島民は島から退避中。300人以上が避難所を探しているんですって。大自然の驚異を前にすると、人間は無力。
せっかくなので、迫りくる溶岩に飲み込まれる、エクストリームなGoPro映像もチェックしてみてください。
Image: YouTube
Source: YouTube via USGS
George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)