これで世界を支配できます。
我々は地球という巨大な惑星に住んでいるものの、いま立っている場所からすべては見えませんし、ましてや地底や海底などについて知らないこともまだまだあります。
そこで、地球外生命の発見を目的とした非営利組織、SETI協会の科学研究員J.R.スコック博士が作った「EARTH」を手にすると? これまで人類が見つけた情報を手元で学ぶことができるようになるのです。
「EARTH」はひとつひとつ手着彩された12cmの地球儀です。しかしひとたびスマートフォンで「AstroReality」アプリを立ち上げると、ARで知りたいことを何でも教えてくれるというハイテクなARガジェットに早変わり。
まず簡単に、動植物や地球の大きさ、そして二酸化炭素の排出量や人口の大きさに雲の動きなど、年代別に学べるようになっています。そしてAI「ガイア」に呼びかければ、音声による質問に対して、その答えを表示してくれる機能も搭載。たとえば1000年前にはどんな動物がいたのか? なんてことも教えてくれるのです。
隕石が落下した場所や、地球を半分にカットしてマントルや核の様子なども観察できるのは興味深いですね。そして一度ゲットしたらそれでお終い、ではなく、アプリ側がアップデートすれば常に最新の地球の状態が把握できるわけです。
現在KICKSTARTERで資金募集中の「EARTH」。ゴールはおよそ330万円ですが、たった2時間でそれを突破しているヒット作となっています。ひとつの地球儀が199ドル(約2万1800円)と決して安くないものの、執筆時には1,450万円近くまで資金が集まっていました。それにもうゴールに到達したので、ちっちゃい月の3D印刷模型もオマケで付いてくるのが嬉しいところ。
ちなみにですが、実はかつてCES2018に出品していた月のレプリカ「Astro Reality」も、この企業によるものだったりします。
ARの台頭で、未来の学習方法がやっと手元に来た感じがしますね。これからAR学習は、どこまで連れていってくれるのでしょうか? とっても楽しみな分野です。
Image: YouTube
Source: YouTube via Fresh Gadgets, KICKSTARTER
(岡本玄介)