美術館建設の件でご迷惑とご心配をおかけしております。

一部、  誤解を招く表現や演出があった点、本当にごめんなさい。
また、手法についても、こちらの非が多々あったことを認識しております。

今回の経緯を詳しく説明いたします。


1.     西野個人の法人にて、美術館を設立するという趣旨で銀行にて借り入れをしようとしたところ、与信の問題で、難しいという回答をいただいた。

2.     何か良い方法はないものかと考えていたところ、友人たちからの申し出があり、結果的には3億円を借り入れる状況については整えることができた。

3.  そのことを前提に「猫舌SHOWROOM」記者会見にて発表、ブログでも公開した。


  

という流れです。

一部、「クラウドファンディングで集めればいいじゃないか」というご指摘もありました。

そちらに関しましてはオンラインサロンの方でも今年の夏に美術館建設のクラウドファンディングを立ち上げる方向で話を進めております。

その準備の中で、「(自分は年長者で)クラウドファンディングは難しくてよく分からないから、銀行に直接振り込みたい」という声が上がり、今回、振込口座を公開することとなりました。

番組上での演出部分もあり、これらの情報はのちのち番組内で毎週公開しようと考えておりました。

ただ、ご指摘があった通り、3億もの借金が可能とは思えない法人において、すでに借金の契約を結んだとも取れるような表現をして、寄付を募ったことは、誤解を大きく招いてしまい、また寄付をしてくれようとする方も不安に思わせてしまうやり方であったと深く反省しております。

もちろん、美術館を作るという目的に関しては遂行するつもりで(今月末に土地の契約に入ります)、詐欺の意図は一切ございませんが、そう思われても仕方ないやり方をしてしまいました。

僕の軽率な行動により、美術館建設を応援してくださる方までもが非難されてしまう状況だけは避けたいので、寄付に関しては一旦ストップして、一度仕切り直させてください。

返金を御希望される方は、こちらまで御連絡いただけると助かります。
→bijutsukan@yoshimoto.co.jp

できる限り迅速に対応させていただきます。
お手数おかけして申し訳ございません。


『えんとつ町のプペル美術館』についてのお話を少しだけさせてください。

長くなってしまって本当にごめんなさい。


「自分の作品だけを展示する美術館を、他人のお金で作っている」というご指摘も受けました。
たしかに、おっしゃる通りです。
募金にせよ、クラウドファンディングにせよ、「他人のお金」であることには違いありません。

ただ一つ、「自分の作品だけを展示する美術館」という点は少しだけ訂正させてください。

『えんとつ町のプペル美術館』は、もともと地元の仲間との話の中で「(高齢化が進んでいる)地元を盛り上げたい」と立ち上がった企画で、最初に決まったことは「『えんとつ町のプペル』の著作権をフリーにして、地元のお爺ちゃんお婆ちゃんが『えんとつ町のプペル』の素材を使って作った作品も展示(できれば販売)して、お爺ちゃんお婆ちゃんが活躍できる場を作ろう」ということでした。
とても喜んでいただいて、すでに作品制作を進めているお婆ちゃんもいらっしゃいます。

行政ではなく、
みんなでお金を集めて、みんなで作れば、みんなが美術館の当事者となり、
その美術館は長く愛され、地元が盛り上がるだろう、という考えです。

その考えは今も変わりません。

本当はこういった経緯を事前に全てお伝えした上でスタートさせれば良かったのですが、
お金が集まって喜んだり、
お金が足らなくなって頭を抱えたり、
お婆ちゃんに作品の依頼を出しに行ってOKをもらって喜んだり…
という一喜一憂を全て番組で見せて行こう、と考え、結果、余計なご心配やご迷惑をおかけすることとなってしまいました。
これらは僕が決定したことなので、全責任は僕にあります。

本当にごめんなさい。

また、今回の件に関するご質問などがあれば、誠心誠意対応させていただきたいと思いますので、ご連絡いただければと思います。

bijutsukan@yoshimoto.co.jp

いつもヒヤヒヤさせたり、不快な思いをさせてしまって申し訳ございません。


そして、それでも応援してくださる皆様へ。

いつもごめんなさい。
反省するところはしっかり反省して、引き続き面白いモノが一つでも多く届けられるように頑張ります。

いつも本当にありがとうございます。


西野亮廣