久々にグッときたParrotの新型ドローン「ANAFI」。上下180度にチルトするカメラで上側も撮れる

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  • author 武者良太
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久々にグッときたParrotの新型ドローン「ANAFI」。上下180度にチルトするカメラで上側も撮れる
Image: Parrot Store Official

トンボというかヤゴというか、虫のようなスタイルもキャッチー。

ドローン市場でDJIがここまでシェアを伸ばす前のこと。コンシューマー用ドローンといえばParroto(パロット)が元気ハツラツでした。でもここ数年、グッとくる新モデルはナシ。このままコンシューマー市場からフェードアウトするのかな、と思っていたら来ましたよ! 新作の「ANAFI」が!

重量は320gだから、ドローン規制対象モデル。ですが、従来のドローンを持っている人もお迎えしたくなる機能があるんです。

それは、真上を撮影することができるカメラ構造。真下から真上まで180度動くジンバルがついているんです。空中に浮かばせながら、その上にあるシーンをローアングル撮影できるんです。なにそれ、おもしろそうじゃないですか。左右のパンは機体そのものを回転させればいいという考えも納得がいくものです。

Video: Parrot/YouTube

4K HDRの動画が撮影できるほか、1/2.4インチ2100万画素のセンサーを生かしてクロップによる無劣化ズームもOK。フルHD撮影時のズーム倍率は最大2.8倍(4K撮影時は最大1.4倍)で、フルサイズ換算26-78mmのレンズを搭載している稀有なドローンなんですよ。写真撮影が主体でなければ、この機能で欲しくなっちゃう方も多いでしょう。だってクローズアップの映像を撮りたいときも、被写体に近づきすぎなくていいのですから。安心安全じゃないですか。

被写体を捉えたままの自律飛行も行なえるようですね。ん? Dolly Zoomエフェクトってなんだ? もしかしてカメラのズームと機体位置を連動させることで、被写体の大きさは変わらないのに背景がぐいーっと収束していく映像が撮れるエフェクトってこと?

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Image: Parrot Store Official

プロペラが短く比較的低ノイズ、三軸ジンバルでブレも少ない、飛行時間は25分/1バッテリー、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドアンテナで通信安定性も高い。センサーモリモリのDJIに対して、障害物を検知するセンサーはないようですが、開けた場所での撮影ならば問題ない?

Amazonでの予約価格は8万1630円(公開現在)で、Mavic Airよりリーズナブル。安全性の高いMavic Airにするか、より面白い作品が撮れそうなANAFIにするか、んーーー、悩ましい!


Image: Parrot Store Official
Source: Parrot Store Official, YouTube, Amazon

(武者良太)