「週プレNEWS」谷口悟朗監督インタビューに対するアニメ業界の方々の感想

http://wpb.shueisha.co.jp/2018/06/07/105837/ 主語が大きすぎる気がする発言を「一般誌の目線」でまとめた事実検証不足のインタビューについての、アニメ業界に近しいところにいる方たちの感想をまとめました。
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前Q(前田久) @maeQ

とあるアニメ監督のあまりにもあまりな内容のインタビューを読んじゃって、なんとも言えない気分だわー。危機感はわかるけど、事実誤認が甚だしい。あれが「業界の重鎮が真実を暴露!」みたいな形でこれから出回るのかなー。勘弁してよ。

2018-06-07 16:48:18
冨田明宏 @tomitaakihiro

@maeQ 遅ればせながらさっき読んだけど、そもそもこのライターさんの業界内取材と知識がまったく足りてない。自意識過剰なくらい自分の発言を長々残して自己主張する割に。 そこに?が浮かんでしまった。 あとの内容は「そちらはそんな感じなんすね、いやー残念ですね、おつかれっす」みたいな感想しか…

2018-06-08 10:44:50
Masashi Kudo 工藤昌史 @Kudo_M_

プラネテスは現場の熱量が高かった。自分はそれこそ無我夢中だったし、アニメ産業的な評価がどうかは分からなかったけど、谷口さんにとっては「全無視された」感覚だったのか… 自分はプラネテスに参加できてとても勉強になったし、作品を誇りに思ってます。 wpb.shueisha.co.jp/2018/06/07/105…

2018-06-07 16:15:36
Masashi Kudo 工藤昌史 @Kudo_M_

記事はアイドル声優云々が大きく打ち出されてるけど、自分が関わった役者さんたちはむしろアイドル声優では終わらないという意識で臨んでいたり、音監や先輩からのアドバイスを真摯に受け止めていたし、マネージャーさんもしっかりマネジメントする方々だった印象。記事のような現場が全てではない為念

2018-06-07 20:40:52
Masashi Kudo 工藤昌史 @Kudo_M_

ただ、谷口監督の実感としてそういった危機感があったのだろうし、様々な事情があるのでしょう。

2018-06-07 20:55:22
bono1978.bsky.social @bono1978

『無限のリヴァイアス』の放映当時、谷口悟朗監督のインタビューが全然ない代わりに脚本家の黒田洋介氏を記事でよく見かけたのは確かだけど、他の作品の監督はアニメ雑誌に結構出てたよ! pic.twitter.com/rI0OAfeQLs

2018-06-07 21:28:09
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bono1978.bsky.social @bono1978

『新世紀エヴァンゲリオン』ブーム後の何年かは、アニメ監督やアニメ演出家の個性に特に注目が集まった時代で、雑誌でも作り手が取り上げられていたことを思うと、逆に、監督の露出が極端に少なかった『無限のリヴァイアス』が特殊だったような気がする。

2018-06-07 22:19:56
木村 隆一 @Ryuichi_Kimura

あぁ…谷口悟朗さんのインタビューの業界批判はちょっと雑なんじゃないかなぁ?色々…

2018-06-07 22:11:54
渡辺由美子 冬コミ「アニメビジネスとファンの20年」 @watanabe_yumiko

アニメ誌が文字数調整のために監督よりも脚本家インタビューをしていたという記憶は私の周りではないです。文字数を合わせてくださるのはもちろんありがたし、ですが。情熱で、最終話までフィルムを待つために印刷機の輪転機を止めたムックだって知ってる。これ以上は言わないけどなんだかしょぼん…

2018-06-08 00:48:26
岩浪美和 @namisuke1073

新人の声優さんに演技指導をさせてくれない、というお話がありましたが 少なくとも自分はそういった経験はまだないです。 極一部の大変レアなケースと認識して頂いてよいかと思います。

2018-06-08 11:39:20
平岡照己 @teruki_hiraoka

@namisuke1073 お疲れ様です。多分某監督の同じインタビューを読んだ感想かと思います。私も末席ながら20年以上この業界におりますが、そんな場面に遭遇したことも無ければ、思ったことすらありません。 一部の特殊な例のことをあたかも現状の業界がそんな世界だと言うような発言に唖然としています。

2018-06-08 12:56:30
岩浪美和 @namisuke1073

ま、この業界大変狭いですし、 「一緒にいいもん作ろうぜ!」と思えない人や会社は 悪い評判がたてばいずれ駆逐されます。 心配しなくていいですよ。

2018-06-08 12:01:08
岩浪美和 @namisuke1073

どんな分野でも分母が大きくなれば非常識な人があらわれます(ですよね?)。 そして稀なアクシデントに遭遇してしまった。そうした事例(事故)があったと知ることができたのは貴重なご意見かと思います。今後の再発防止や自浄作用に繋がりますし。 というわけでこの話はおしまい!

2018-06-08 14:23:32
平松禎史 @Hiramatz

監督やスタッフなど現場の人間がこういうことを言うと非難されることが多いのだけど、本来はジャーナリズムの仕事だと思う。宮崎監督や富野監督は昔からああだけど、超一流だから、で問題にされない。作品の根幹などもあれこれ深掘りするメディアが乏しいので受け手も育たない。みな怖がっている。

2018-06-08 16:55:06
平松禎史 @Hiramatz

押井監督や谷口監督のコメントは、アニメ・ジャーナリズム(および作り手と受け手の意識)に対する警鐘と受け取るべきでしょう。広告と変わらないアニメ・ジャーナリズムが多数で、作品を歴史や現実社会とのつながりで、哲学的見地を含めて語る意識が育たないとすれば、作品が浅薄になって当然です。

2018-06-08 16:20:51
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

あまり丁寧に読んでないのですが、アニメ誌が脚本家に取材をスルのは文字数調整してくれるから、ということはないよなーと思いました。 #peing #質問箱 peing.net/ja/qs/47786266 pic.twitter.com/8U8IB9w0HI

2018-06-08 12:15:56
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藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

自分が判断できる知識があるもの、調べればわかることであれば、発言者が言いたいことを汲んだ上で、事実とは反しないような表現を探ります。気づけない時はいかんともしがたく、ご本人はそう思っているという姿勢以外はとりづらいかなぁ。 #peing #質問箱 peing.net/ja/qs/47795793 pic.twitter.com/XnjZEWNPkq

2018-06-08 12:14:48
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【補足】インタビュー中の「当時のアニメ雑誌は監督よりも脚本家のほうが取材依頼が多かった」という谷口監督の発言がひっかかったので、「無限のリヴァイアス」放送当時の「ニュータイプ」の巻頭記事に登場した取材対象者をまとめてみました。


◆1999年10月号

  • 「カウボーイビバップ 劇場版」渡辺信一郎(監督) ※信本敬子(脚本)といったスタッフのコメントも
  • 「魔術師オーフェンRevenge」久保田雅史・関島眞頼(シリーズ構成)
  • 「無限のリヴァイアス」谷口悟朗(監督)
  • 「THE ビッグオー」片山一良(監督)
  • 「地球防衛企業ダイ・ガード」大塚健(ロボデザイン)
  • 「鋼鉄天使くるみ」高橋ナオヒト(監督)
  • 「今、そこにいる僕」宮崎なぎさ(副監督)、山崎健志(コンセプトデザイン)
  • 「人形草紙 あやつり左近」まついひとゆき(監督)
  • 「エデンズボゥイ」須永司(監督)
  • 「ベターマン」米たにヨシトモ(監督)
  • 「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」新房昭之(監督)
  • 「ゴクドーくん漫遊記」杉島邦久(監督)
  • 「∀ガンダム」富野由悠季(監督)

◆1999年11月号

  • 「カウボーイビバップ 劇場版」渡辺信一郎(監督) ※「ルパン三世」第1作初期演出・おおすみ正秋との対談
  • 「魔術師オーフェンRevenge」高橋亨(監督)、久保田雅史・関島眞頼(シリーズ構成)ほかスタッフ・キャスト計7名
  • 「無限のリヴァイアス」山根公利(メカニックデザイン)
  • 「地球防衛企業ダイ・ガード」佐藤徹(プロデューサー)、きむらひでふみ(SF設定)
  • 「THE ビッグオー」片山一良(監督)
  • 「鋼鉄天使くるみ」高橋ナオヒト(監督)
  • 「女神候補生」本郷みつる(監督)、武半慎吾(メカデザイン)、石垣純哉(メカデザイン)
  • 「勇者王ガオガイガーFINAL」米たにヨシトモ(監督)
  • 「∀ガンダム」安田朗(キャラクター原案)、菅野よう子(音楽)
  • 「ベターマン」米たにヨシトモ(監督)

◆1999年12月号

  • 「∀ガンダム」重田敦司(メカニカルデザイン)、森田繁(設定考証)、川口克司(バンダイ ホビー事業部)
  • 「カウボーイビバップ 劇場版」南雅彦(プロデューサー) 
  • 「無限のリヴァイアス」谷口悟朗(監督)
  • 「THE ビッグオー」さとうけいいち(スーパーバイザー)
  • 「地球防衛企業ダイ・ガード」石原満(キャラクターデザイン)
  • 「鋼鉄天使くるみ」介錯(原作)
  • 「今、そこにいる僕」大泉あつし(キャラクターデザイン)
  • 「ブギーポップは笑わない」渡部高志(監督)
  • 「六門天外モンコレナイト」あかほりさとる(シリーズ統括)
  • 「人狼 JIN-ROH」押井守(原作・脚本) ※当時制作中だった「アヴァロン」の現場スチールも掲載

◆2000年1月号

  • 「フリクリ」鶴巻和哉(監督)、榎戸洋司(脚本)
  • 「ゲートキーパーズ」後藤圭二(キャラクターデザイン)
  • 「MACROSS 3D」もりたけし(監督)、ソネハチ(キャラクターデザイン)
  • 「カウボーイビバップ 劇場版」信本敬子(脚本)
  • 「天空のエスカフローネ 劇場版」赤根和樹(監督)
  • 「サクラ大戦」広井王子(原作)
  • 「ヴァンドレッド」もりたけし(原作・脚本・監督)ほかスタッフ計5名
  • 「NieA_7」佐藤卓哉(監督)
  • 「風まかせ 月影蘭」大地丙太郎(監督)
  • 「女神候補生」佐藤徹(プロデューサー)、高梨実(プロデューサー)
  • 「銀装騎攻オーディアン」大張正己(監督)
  • 「無限のリヴァイアス」山根公利(メカニックデザイン)
  • 「魔術師オーフェンRevenge」高橋亨(監督)、久保田雅史・関島眞頼(シリーズ構成)

◆2000年2月号

  • 「無限のリヴァイアス」谷口悟朗(監督)、黒田洋介(シリーズ構成) ※監督は本文中に短いコメントのみ。黒田洋介インタビューは4ページ
  • 「フリクリ」鶴巻和哉(監督)、榎戸洋司(脚本)
  • 「ブギーポップは笑わない」村井さだゆき(シリーズ構成) ※アニメ版主演・清水香里&実写版主演・吉野紗香の対談も
  • 「∀ガンダム」前田真宏ほかメカデザイナー計5名
  • 「星界の戦旗」長岡康史(監督)
  • 「勇者王ガオガイガーFINAL」米たにヨシトモ(監督)
  • 「風まかせ 月影蘭」大地丙太郎(監督)

◆2000年3月号

  • 「カードキャプターさくら」浅香守生(監督)
  • 「無限のリヴァイアス」メインキャスト計10名コメント
  • 「おジャ魔女どれみ#」五十嵐卓哉(シリーズディレクター)
  • 「デジモンアドベンシャー」角銅博之(シリーズディレクター)
  • 「六門天外モンコレナイト」長谷川勝己(シリーズ構成)
  • 「おじゃる丸」河村義治(制作プロデューサー)
  • 「ゲートキーパーズ」山口宏(シリーズ構成)、後藤圭二(キャラクターデザイン)
  • 「青の6号」前田真宏(監督)、鈴木朗(3Dディレクター)
  • 「ヴァンドレッド」もりたけし(監督)

◆2000年4月号

  • 「フリクリ」小倉宏昌(美術監督)、キャスト4名コメント
  • 「無限のリヴァイアス」小林真一郎(企画プロデューサー)、服部克久・M.I.D.(音楽)、有坂美香(主題歌)
  • 「∀ガンダム」脚本家計5名
  • 「ゲートキーパーズ」佐藤順一(総監督)、千明孝一(監督)
  • 「銀装騎攻オーディアン」大張正己(監督)

監督インタビューも多いですね。