やっぱりBlackBerryはこうでなくちゃ!
昨年登場した「BlackBerry KEYone」の物理キーボードに歓喜したファンは多いと思いますが、1年ちょいのインターバルを経て、早速第2世代モデルとなる「BlackBerry KEY2」が登場しました。はたしてどんな出来なのか、米GizmodoのSam Rutherford記者がレポートしていますよ!
販売がピークに達し市場シェアが20%超えを達成した2009年の後、BlackBerryは急速に存在感を失いました。やがてTCLがそのブランドを買収し、なんとか生き延びることができたのです。そして復活したブランドは他のスマホメーカーがメインストリーム端末をリリースする中、「BlackBerry Bold」以来のベストな立ち位置につけることができました。
自由となったBlackBerryは、Instagramブームによるカメラの性能競争やスペック競争(PUBGには必須)に巻き込まれることなく、プロダクティビティ(生産性)やセキュリティ、そしてもちろん物理キーボードを重視する顧客へとアピールすることになります。昨年リリースした「KeyOne」は成功に終わりましたが、その存在意義をさらに高めるために新型スマートフォン「BlackBerry Key2」をリリースしたのです。
パット見しただけでも、Key2のデザインはKeyOneから洗練され磨き上げられていることがわかります。側面が丸みを帯びていた昨年のモデルとは異なり、Key2はいくぶん角ばっており本体も若干薄型化しています。背面には今時な1200万画素のデュアルカメラを搭載し、テクスチャー調でソフトタッチなプラスチック製バックケースにはBlackBerryのロゴが輝きます。
キーボードについては以前と変わらず、スペースバーは指紋認証センサーの機能を兼ね、それ以外にも右側に「スピード・キー(Speed Key)」が存在します。これは他のキーと同時押しすることでショートカットやファンクションキーとして働き、アプリを開いたり通話などのマクロを実行したり、メールをチーム向けに作成したり、単純に「おやすみモード」に入ることもできます。
キーボード全体も20%高くなっており、マットフィニッシュにより滑りにくく。より快適なタイピングを実現しています。
Key2は内部スペックもアップデートされており、Qualcomm(クアルコム)のSnapdragon 660と6GBのRAM、64GB/128GBのストレージ、microSDカードスロットを搭載。しかし、真のアップグレードはそのソフトウェアにあるといえるでしょう。
内部では最新のAndroid OSが動作し、秘密のファイルやアプリを収納しパスワードや指紋認証で守るための新たな「セキュリティ・フォルダー(Secure Folder)」が存在します。「DTEK」アプリは大幅に刷新され、デバイスの状態やセキュリティが一覧できるだけでなく、それぞれのアプリのパーミッション(許可)からいつ、どのようなデータを収集し、スマートフォンに干渉し、必要に応じて特定の許可を取り消しているのかという情報も表示できます。
さまざまな側面から考えても、Key2は成長し、熟成し、完成度が高まっています。製品は6月中に650ドル(約7万1000円)で発売され、きっと市場の注目を浴びることになるでしょう。
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo[原文]
(塚本直樹)