「Android P」にはワクワクするような新しい機能が満載されていますが、スマートフォンの操作方法に大きな変化ももたらします。Googleはおなじみのバーチャルナビゲーションボタンの代わりに、薬のカプセルのような形のアイコンを採用して、何度もスワイプさせようとしているのです。
この新しいシステムはきわめて直観的なものですが(Appleの「iPhone X」の操作方法にそっくりではないかと疑われています)、それでもこの動作に慣れるには少しばかり努力が必要です。これからAndroid Pをうまく使いこなすために知っておくべきことを、Androidの古いナビゲーションシステムが恋しくなった時に試せそうないくつかの裏技を含め、すべて紹介しましょう。
Android Pをうまく使いこなす
ホーム画面に戻る:Android Pには(バーチャルであれ物理ボタンであれ)ホームボタンがありませんが、代わりにとても簡単な方法が用意されています。画面の下の方にあるカプセル型のボタンを押すだけで、ホーム画面にすばやく戻れるのです。
マルチタスク:Googleは最近、使ったアプリを開く「Recent Apps」ボタンを廃止して、画面の下部から短くスワイプする方法に変更しました。この動作で新しいマルチタスクビューが引き上げられ、そこで最近使ったアプリが見つかるでしょう。新しいインターフェースもインタラクティブになっていて、検索バーが埋め込まれ、アプリを開かずにそのアプリからテキストをコピーすることもできます。
「App Drawer」:自分が持っているアプリの一覧を見るためには、一度上にスワイプしてマルチタスクビューを開き、もう一度スワイプしてApp Drawerを開くだけです。
アプリの切替:マルチタスクビューを開かずにすばやくアプリを切り替えるには、カプセル型ボタンを押して右にドラッグすれば、最近使ったアプリが表示されます。同じボタンをすばやくフリックして、最後に使っていたアプリにまっすぐ飛ぶこともできます。
「Google Assistant」:1つの動作でGoogle Assistantを始めるには、このAIが起動するまでカプセル型ボタンを押し続けます。もちろん、「OK、Google」と話しかけてもかまいませんし、「Pixel 2」を使っている人はスマートフォンを握るだけで起動します。
戻る:Googleは旧バージョンのAndroidの「戻る」ボタンを完全に廃止したわけではありませんが、Android Pでは常に見えているわけではありません。「戻る」ボタンは、一部のアプリで利用できる場合だけ現れます。ですから、Android Pを探索する時は、小さな三角形のアイコンを見逃さないようにしましょう。
Android Pに乗り換えるにあたっての注意点
Android Pを理解するのに苦労している人も、古いAndroidに戻る必要はありません。「Android Police」が、新しいジェスチャーコントロールをうまく使いこなすのに有効な対策をいくつか紹介しています。
この新しいOSでスプリットスクリーンはどんなふうに機能するのでしょうか? そう疑問に思っている人はあなただけではありません。これまであった「Recent」ボタンがないので、わかりにくくはなっていますが、それでもとても簡単です。マルチタスクビューへと飛んで、どのアプリの上部にもあるアイコンを押して、メニューを表示します。そこから「スプリットスクリーン」を選べば、そのアプリが画面の上半分に表示されるので、そのあと画面の下半分に表示する2つ目のアプリを選びます。
Googleの新しい2段階スワイプシステムですばやくApp Drawerにたどり着けないでいる人にも、簡単な解決法があります。指で画面を下から上までスワイプすれば、マルチタスクビューをスキップしてアプリ一覧が表示できます。ただし、この機能が使えるのはホーム画面からだけです。ホーム画面以外では、やはり2回スワイプする必要があります。
Source: The Verge,Android Police
Jacob Kleinman - Lifehacker US[原文]