Facebookを削除しようか悩んだことって、ありませんか?
「もう消しちゃった」という人は、さすがです。いっぽう「最近あまり使ってないけど一応アカウントはとってある」という人、「消したいのになかなか消せずにいる」という人も少なくないのでは?
元従業員による告発から明るみになった一連のスキャンダルを気にせずにはいられなかったり、それ以上に問題視したくなる自分の過去の投稿が恥ずかしくなって一斉削除したくなったり...。アカウントを削除しようと思ったきっかけはそれぞれありますよね。
同じように「それでもやっぱり消せない」という理由もさまざま。米GizmodoのHarrison Weber記者がアカウントを消せずにいる背景には、アカウントを開設してしばらく経つうちに変わってきたFacebookの使い方があるようです。個人的な事情は人それぞれであるとしても、彼が言う、やめたいのにやめられない理由には「あぁ、わかる」と頷ける要素がちらほら詰まっています。
私はFacebookをやめられずにいます。サルサチームの存在があるからです。
皆さんはきっとこう思いますよね。「WhatsApp」とか「Team Calendar」もあるし、ちょっと古風な「Googleグループ」を作るのはどうか?って。
これが私にはできないんです。1月にチームに参加したばかりの身で、FacebookとかMessengerから連絡手段を切り替えようって仕切るにはまだ早い気がしています。
...それなら「Signal」のように安全なメッセンジャーアプリを使っているサルサチームに乗り換えてみたらどう? って思いますよね。
これもだめなんです。いまのサルサチームが好きだから。夏にニューヨークでパフォーマンスも控えているし。あ、ちなみにチーム名は「Rumberos de Nieves」です。
...じゃあ、そんなに悩んでいるならチームメイトに相談してみたらどうか...って思いましたか?
もしかするとチームのなかにもFacebookをやめたいと思っている人がいるかもしれないですもんね。まだ聞いたことがないので分かりませんが、私のチームメイトがよくFacebookを利用する人たちであるのは間違いないです。
リハーサルや発表会のスケジュールはFacebookグループで共有していて、あとはメッセンジャーで動画やミームを共有したり、誕生日の人がいたらサプライズを企画したりするほか、遅刻の連絡や飲みに行く約束をしています。
私がFacebookのアカウントを開設したのは10年以上前ですが、ここ数年の間はそんなに利用してこなかったつもりです。それが、サルサを始めてから変わってきたんです。
何度か発表会のスケジュールをうっかり見落とすことがあって、それからはFacebookのリマインドに頼っています。通知機能を活用しながら、ディレクターからの連絡を全部把握するのにメッセンジャーとFacebookの両方を定期的にチェックしています。いまじゃ私も14億5000万人いるFacebookのアクティブユーザーのひとりですよ。
さらにFacebookのフィードもなかなか楽しくて、Fox Newsの投稿の合間に現れる、数年前に成り行きで友人になったよく知らない人たちのエッセイとか、くだらなくて笑えることばかり投稿する最高なサルサ仲間たちがいるから、フィードをスクロールしているあいだは、自分がFacebookを全然好きじゃないってことを忘れている気がします。本当は、マックザッカーバーグが作ったこのひどい広告マシンのことをあり得ないと思っているのに、そんなことも忘れて使っちゃってるんです。
最近のスキャンダルとか、ちょっと前のスキャンダル、あるいは明日にでも暴かれそうなスキャンダルがあっても、私がFacebookを辞めることができない理由はまだ沢山あります。
Facebookは、基本的にみんながいる場所なんですよね。自分の母親がアップサイクル事業をやっている場所で、携帯の番号が分からない人とのつながりがあって、いつかまた会いたい人たちに連絡できる場所であるから。それに、画像を消しては投稿して、新しい投稿をしては消していた場所でもあるんですけどね。
そういうわけで私は、Facebookを消そうにも消せないでいます。
あなたがFacebookアカウントを削除したいのにできない理由は何ですか?
Image: Facebook
Harrison Weber - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)