ゲーム機は一定周期で進化しますからね。
Microsoft(マイクロソフト)は、どの端末でもコンソール用ゲームをアンロックできる、ゲーム・ストリーミング・ネットワークを構築しており、次に作るXboxは、ネット(クラウド)を経由してPCやスマートフォンなど何のデバイスでもプレイができるようになると発表しました。
この動きを知ってか知らずか? ゲーム・ディベロッパーUbisoft(ユービーアイソフト)のイヴズ・ギモウCEOは、「今後のゲーム機は、ビッグ・タイトルでも安い箱でクラウド上のサーバーからゲームをストリーミングするようになるだろう」と予測しています。
Varietyの取材で、ギモウ氏はこうコメントしていました。
おそらく私たちは次世代機を目にするでしょうけれども、一歩ずつハードは減っていくことになるかもしれません。同時にストリーミングにもっとアクセスしやすくなり、多くのプレイヤーたちが家庭に大きなハードウェアを必要としなくなると思うのです。もう一世代は、次世代機が登場するでしょうけれど、その次はみんながストリーミングするようになるでしょうね
2018年現在の時点では信じられないかもしれませんが、Xboxに限らずソニーはPlayStation Nowが、NvidiaはGeForce Nowがすでにあり、さらにGoogleはYetiを開発中という事実を踏まえると……あとは時間の問題でしょうね。ブロードバンドの普及率の高さや、VRやAIの爆発的な広がりを目の当たりにしたここ数年の流れも鑑みて、かなり信憑性があると思います。
たとえば2013年に登場したPS4から8年後の2021年にPS5が出たと仮定すると、スパン的にPS6的なものが出るなら2029年という感じでしょうか? 北米のブロードバンドの平均速度も年々高速化しており、2007年から9年で22%向上しているそうなので……それが2029年になるとさらに二十数%は速くなっていることでしょう。となるとビッグ・タイトルもストリーミングは容易にできそうです。
ギモウ氏いわく、手軽なスマートフォンでも有名ゲームがプレイできるとなると、いくつもの変化が訪れるとも予見しています。
AAAゲーム(大ヒットしたシリーズや、するであろう大作)業界は急成長するでしょうね。私たちも、どのデバイスからでもアクセスできるよう開発しなければなりません。ゲームプレイが据え置き機なしでも可能になるとなると、この業界は大きく変化するでしょう
さぁここから10年後、家庭用ゲーム機はどうなっているでしょうか? 大作ゲームをスマホ画面でプレイするには小さすぎるので、手持ちゲーム機「PS4 U」みたいなデバイスが登場しているかもしれませんね。
Image: venngage
Source: ars TECHNICA via Variety
(岡本玄介)