夏ならではのお楽しみの1つといえば、冷たくて爽やかな飲み物を太陽の下や近くの日陰でいただくことでしょう。夏向きのカクテルやパンチにはさまざまな種類があり、そろそろこうした飲み物を楽しみたい季節になってきました。ところで、こうしたサマードリンクのほとんどが、を少し入れるとさらにおいしくなるのをご存知ですか?

というのも、夏向きの飲み物の多くはとても甘いですが、甘みを引き立てるには塩が必要なのです。また、塩を少し加えるだけで、強い甘みの角が取れ、繊細な風味が引き立ち、全体のバランスが良くなります。ただ甘いだけのドリンクが、ほど良い甘みに感じられるようになるはずです。さらに塩には苦味を抑えるという、ほかにはないメリットもあるので、夏の飲み物に塩を足すべき理由は揃ったと言うべきでしょう。では、私が個人的に塩を入れて楽しんでいる飲み物を4つをご紹介しましょう。

  • ソルト・レモネード/ライムエード:1リットルほど入る瓶にまとめて作った、レモンを丸ごと使ったレモネードに普通の食卓塩を小さじ1弱入れるだけで、ただでさえおいしいこの飲み物がさらにスッキリとした味になります。お好みで、種無しキュウリの厚切りスライスを何枚か加えても良いでしょう。
  • アイスコーヒー:私はアイスコーヒー用にコンロにかけるタイプのエスプレッソ・メーカーを持っているのですが、カフェ・バステロ(キューバ式エスプレッソ用コーヒー豆ブランド)のコーヒー豆を使っているので、そのままブラックで飲むにはきつすぎます。そこで氷を入れたグラスにエスプレッソを注ぎ、ここにトーステッドクリーム(生クリームを低温調理器や圧力鍋で空気に触れさせずに加熱し、カラメル状にしたもの)を少々加え、さらに塩をほんの1つまみ足すのが私の定番になっています。コーヒーの苦味をクリームと塩がマイルドにしてくれます。最高です。
  • 苦味のあるカクテル:お気に入りのカクテルの苦味や青臭さ、薬臭さが気になる場合、ちょっとだけ塩を入れると、きつい風味が和らぎます。塩と相性の良いカクテルとして真っ先に思いつくのはフェラーリ・アンド・ソーダですが、私も大好きなネグローニやフレンチ75も良く合います。また、パーティーなどの前にあらかじめ大量に作り置きしておくカクテルや、お酒の入ったパンチ類に塩を加えても、味のバランスが取れて良いでしょう。
  • シーモイのソーダ割り:ベトナム風の梅漬け、シーモイをグラスに入れ、大さじ2~3杯の砂糖を入れてよく混ぜたら、氷とソーダ水を注いでできあがりです。夏の間中ずっと飲んでいたい、爽やかな飲み物です。ただし、このドリンクはやや塩気がきついのですが、そこが持ち味なので、それが苦手な人にはお勧めできません。

「しょっぱいレモネードなんて!」とギョッとする人もいるかもしれませんが、安心してください。好みでなければ、塩の味がはっきりとわかるほど入れる必要はありません。まずは1つまみ入れてみて、物足りないようなら足してください。

それからもう1つ。手当たり次第にカクテルに塩を入れる前に、ご注意を。塩を入れたアルコール飲料はとても口当たりが良くなるので、うっかり飲みすぎてしまう危険性があるのです。特に日中に屋外でお酒を飲むときは適量を守ってください。ひどい日焼けを伴う二日酔いほどつらいものありません。昼から飲み始めて午後3時にはもう二日酔いになっていた、ではつらすぎますから。


Image: Brooke Lark / Unsplash

Source: Lifehacker Skillet(1, 2, 3, 4, 5

A.A. Newton - Lifehacker Skillet[原文