2029年のターミネーター実用化に間に合うか?
戦場に赴く兵士たちは、まだまだボバ・フェットみたいな姿にはならないにせよ、日々着々と彼らの負担を軽くするようテクノロジーが開発されているようです。それが外骨格パワードスーツの「ONYX エクソスケルトン」と、第3の腕「サード・アーム」。
外骨格はもはや工場で肉体労働する人々が使用しているもの。人間の動きをモーターでサポートし、重い物でもラクラク持ち運べるようにしてくれる便利ガジェットです。
米軍はまず、下半身用のエグゾスケルトン開発に着手しているようです。
足場の悪い山道や起伏の激しい岩の上を、ヒョイヒョイと進んでいきますね。
Army Timesによりますと、この外骨格は腰と膝をサポートしてくれるので、スタミナが増すとのこと。室内でランニングマシーンを使ったテストはすでに終えており、今年の終わり頃に、第10山岳師団がこれをテストするようです。それから開発者と共に、より装着感が良く、静かで素早く動けるよう改良を重ねていき、耐久テストができる実際の作戦で試用していきます。
続いてはちょっと奇妙ですが、手で持つアサルトライフルを軽減化してくれる第3の腕です。
なるほど。肘を曲げたときと同じ「V」字型に曲がっているので、アサルトライフルを持った右腕の邪魔にならないよう考えられているわけです。
これまで兵士には実銃のM249と12kg超のM240機関銃を「サード・アーム」で持ってもらいましたが、まったく重さを感じなかったとのこと。その重さはアームが伸びている上半身で支えることになるのでしょうけれども、腕で支えるのより断然マシなのでしょうね。
陸軍の研究施設ARL(U.S. Army Research Laboratory)は兵士の負担を少しでも軽くできる術を探し、ブレストを重ねた結果このコンセントに辿り着いたそうです。なのでまだまだ初期段階の試作品で、実用化への可能性を探っている状態なんですって。
機械工学を担当するダン・ビークル氏はこうコメントしています。
これは用途が限定されたデバイスですが、ここから学ぶことも多いでしょう。将来的にこれとは違う見た目になるかもしれませんが、それは重要なことではありません。いつか兵士を手助けするものになって欲しいと願っています
いずれは日の目を見ることがありますでしょうか?
Image: YouTube
Source: YouTube (1, 2) via Army Times
Sidney Fussell - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)