頭ではわかっていても見ると不思議に感じる。重たい鉄床が水銀に浮く様子

  • 25,413

  • author 岡本玄介
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
頭ではわかっていても見ると不思議に感じる。重たい鉄床が水銀に浮く様子
Image: Cody'sLab/YouTube

もちろん人も浮きます。

普通であれば、液体の中に重いものを投入すると沈みますよね。それは大抵の場合固体のものの方が密度が高くて重いから。では反対に、液体のほうが高密度だったらどうなるの?

ということで、水銀のプールに重い鉄床を沈めてみようと挑戦した人がいます。

Video: Cody'sLab/YouTube

上の鉄床は50kgとのこと。でもぷかぷか浮かんで沈みませんね。それもそのはず。鉄の密度は7.874g/cm3で、13.534g/cm3の水銀より倍近くも軽いのです。動画のコーディーさんは、「密度の差からして木が水に浮くよりも良く浮く」とおっしゃいます。

あと試しに水銀に浸かったときと出したときに、金槌で叩いてみると、音の反響がぜんぜん違うものになっていましたね。それにしても、あんなヘヴィメタルが液体に浮くだなんて……なんだか不思議な感じがします。

では次の映像。70kgくらいある、成人男性はどうでしょうか?

Video: Cody'sLab/YouTube
すっ、素足!?

長靴をプールに突っ込むと、四方八方から凄まじい圧を受けながら浮きました。両足を入れてるのに浮いてしまうので、直立するのがかなり難しいようですね。ちなみにマットレスに立つ感覚がこれに近いんだとか。


かつて水銀は不老長寿の薬と考えられ、秦の始皇帝の墓陵には水銀の川が流れていたと伝えられています。また中国から伝来した水銀は、飛鳥時代の持統天皇も愛用していたものの、中毒により死因になったと言われています。そして水俣病の原因としても、水銀はよく知られた存在でもありますよね。

というように毒性の強いものなので、良い子はマネしないようにしましょう。


Image: YouTube
Source: YouTube(1, 2
Reference: Wikipedia(1, 2

岡本玄介