『ウィッチャー』シリーズでおなじみのゲーム会社CD Projekt REDが、現在開催されている世界最大級のゲームの祭典E3で新たに公開した、開発中の近未来SFゲーム『Cyberpunk 2077(サイバーパンク2077)』の最新映像。実に5年ぶりとなる新たな映像でしたが、これがとんでもない代物だった……!
とりあえず細かい話の前に、新映像を御覧ください(日本語字幕もありますよ)。
面白そうでしょ? 未来のアメリカの最低の街を舞台に、体をサイバネティックスで改造しまくったチンピラたちが、それぞれの夢を掴むため命をかけるという最高にワクワクするセッティング。
実はこの『サイバーパンク2077』は、『サイバーパンク』と呼ばれるTRPG(テーブルトークRPG)が原作。その第二版である『サイバーパンク2020』は1993年から日本語版が展開されていたので、覚えているという人も少なくないかも。
『サイバーパンク』は、卓を囲んだプレイヤーたちが巨大多国籍企業による支配が進む未来を舞台に、ハッカーや、殺し屋、はたまたロックスターなどのさまざまなキャラクターを作り、肉体をサイバーアップ(サイバネティクス/インプラントを埋め込むこと)し、危険なビズ(仕事)をこなしていくというゲーム。
映像の冒頭に出てくる路線図にはちゃんとそこが『サイバーパンク』シリーズのメインの街であるカリフォルニアの「ナイトシティ」であることはもちろん、路上でぶっ倒れている人を救助しているのが救急医療部隊「トラウマチーム」だったりと、書いたらキリがないくらいに原作ネタが詰まっている。
ちなみに「トラウマチーム」を呼び出すのは超高価な代わりに呼び出した要救助者を助け出すためなら手段を選ばないというところも再現されていて、映像の1:16あたりでギャングっぽい連中を船から攻撃しているのも彼ら。『サイバーパンク』はこういう最高にイカした世界なんです。
5年前に公開された映像がこちら。「サイバーサイコ(インプラントの入れ過ぎで人間性を失い機装化精神病にかかり見境なく殺人を繰り返す化物)」になった女性を警察の「サイコ部隊(対サイバーサイコの特殊部隊)」が処理するという『サイバーパンク』の日常を描いたもの。
どちらも甲乙つけがたい最高の映像で、今すぐにでも遊びたいところですが、この『サイバーパンク2077』はまだ発売日も決まっておらず、わかっていることはカスタマイズ可能な主人公「V」を操作してナイトシティで生きるオープンワールドのシングルプレイヤーゲームであるということくらい。
Redditに掲載された情報によると、新映像には隠しメッセージがあり、『ウィッチャー3』同様無料DLCが展開予定であり、DRMフリーになるといったメッセージが込められているとのこと。
果たしていつになったら遊べるかは全くわかりませんが、未来が今になってしまう2020年までには遊びたいですね……!