今までは、できてたってこと…?
Bloombergによれば、Apple(アップル)は開発者向けのアプリガイドラインを先週更新し、iPhoneユーザーのアドレスブックデータの収集が制限される内容になったそうです。これまでは連絡帳の友達のデータが販売される可能性もあったんですが、今後はそんなこともなくなります。
実際、アプリによる連絡帳へのアクセスはよくあることで、たとえばInstagram(インスタグラム)やSnapchat(スナップチャット)は友達を提案するために連絡帳へのアクセスする許可を得ようとしますし、いくつかのゲームアプリも友達にゲームをダウンロードしてもらうために同じような動作をします。これらはまだいい例ですが、データを営利目的で販売したり、あるいは選挙を操作するケースも想定されます。そう、Facebook(フェイスブック)がケンブリッジ・アナリティカにデータを渡し、トランプ大統領誕生に有利に働いたように…。これについてはAppleのティム・クックCEOが批判を寄せていますね。
くわえて、新ルールでは友人の情報にアクセスすることも禁止されます。これは、単純にユーザーの同意がないからです。また、データの再利用も禁止。別の目的でのデータ使用には、新たな同意が必要となります。ただしBloombergによれば、すでに共有されているデータについては新たな手立てはないそうです。
とある開発者は、Bloombergにこのように語っています。
アドレスブックのデータは未開地域です。ユーザーが許可すれば、即座にサーバーやDropboxに連絡先のデータをアップロードすることもできます。Appleはそれを追跡しませんし、それがどこに送信されるのかも知りません
Image: Halfpoint/Shutterstock.com
Source: Bloomberg
Sidney Fussell - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)