バイ菌は温かくて少し湿ったバスタオルが大好き。しかし、普通にバスタオルを使っているくらいでは、病気になる可能性は低いんです。

洗っていないタオルで顔を拭くのは、トイレで顔を洗うのと同じようなものだ、というようなツイートを見かけて、一瞬で恐れおののいた人は多いでしょう。ネタ元の「Apartment Therapy」の記事のタイトルは、「あなたは絶対にバスタオルをきれいに洗っていない」です。もっと洗濯をすべきだという調査結果に影響を受けた記事でした。そして、この調査のスポンサーは洗濯機販売会社でした。

しかし、自分のバスタオルが原因で病気になった人がいるという証拠はありません。トイレで顔を洗うという例えは、この「Time」の記事の科学者の言葉から来ていますが、他の科学者で「人間の体は、このような微生物のいる環境で生きられるように適応しています。使う合間に(タオルが)乾いていれば、人から人へ細菌が移る機会はほとんどありません」と言っている人もいます。

実のところ、タオルに細菌がいるのは、細菌がどこにでもいるからです。ピュージェットサウンド大学のMark Martinは「結局、タオルの細菌がどこから来ているかというと、ほとんどが自分たちの体からです」と言っています。

Martinは、(タオルで)大腸菌を探す研究は、普通はグラム陰性で乳糖を代謝できる細菌を探しているだけだと指摘します。このような細菌は必ずしも人体に悪いものでも、糞便汚染から来ているものでもありません。このような方法で発見された細菌が人体に危険があるものかを確かめるために、さらなる実験をしなければならないでしょう。また、人間が病気になるほどの細菌が存在するのかも調べる必要があります。

Martinも、シカゴ大学の微生物学者Jack Gilbertも、週1回自分のタオルを洗います。それ以上洗っても「消化器の感染症になっていて、タオルで目や口をこすっていない限り、あまり効果がありません」と言っています。つまり、週1回以上洗う必要はない、ということです。


Image: swifthandsam/Flickr

Source: Apartment Therapy, Ge Appliance, Time, Microbiome Ceneter

Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文