一般的に車の利用には、購入して所有する、リースする、またはレンタルするという3つのオプションがあります。そしていま注目されているのが第4のオプション、「カーシェアリング」。日本でも都心部を中心に駐車場の一角がカーシェアリングステーションになっているところも増えてきました。

ディーラーから中古車を借りるカーシェアリング

「カーシェアリング」といえば、以前「ANYCA」を紹介しました。これは個人が持っている車を貸し借りするサービス。一方、アメリカでは中古車ディーラーから車を借りるシステムが確立しつつあります。そのひとつとして、『WIRED』に、申し込みから支払いまですべてアプリで行えるサービス「Fair」が紹介されていました。

「Fair」は、長期間のローンやリースと短期間のレンタルの中間になる期間で車を利用したいときにぴったりのカーシェアリングサービス。アプリをダウンロードして車を選び、承認されたら地元の中古車ディーラーから車を借りることになるそうです。

同社のアカウントマネージャーのアリズメンディ氏によると、このようなサービスの最大の利点は、決められた期間がなく、必要な期間だけ車が利用できること。一時的に滞在している留学生や、引越しが決まっている人などに便利。また、ディーラーのほうでも、うるさい客に対応しなくてもいいという利点があるそうです。

コミットしたくないミレニアル世代にぴったり?

購入でもリースでもレンタルでもない、そのギャップを埋める形で登場したカーシェアリングは、ミレニアル世代に好評なのだそう。

たしかに、従来の購入やリースより簡単なプロセスに加え、長期の契約にコミットしたくないときやどの車にするか決められないときにも便利。購入やリースを決める前に試乗もできます。

4年ほど前、気に入っていた車を追突され(幸いなことにけが人はなし)それが廃車になったとき(涙)、保険で提供された代車を1カ月ほど使っていたことがあり、早く車を買わなくてはとあせったことを思い出しました。あのとき、こんなカーシェアリングがあったら良かったのに。

車社会のアメリカではこの新しいオプションは広がりそう。わたしも今度車を買い換えるときに、カーシェアリングを試してみたくなりました。

Source: Fair,WIRED,Forbes

Image: Chesky/Shutterstock.com