魅惑のキューブ、集めてみました。
先週、Amazon（アマゾン）はAlexa対応の｢Fire TV Cube｣を発表しました（日本国内での販売は未定）。これはその名称のまんま筐体はキューブ型なんですが、振り返ってみると立方体デザインのガジェットって結構多いもの。立方体というだけで洗練されているように見え、シンプルでいて機能的な印象を受けます。そして｢何が入っているんだろう？｣と好奇心をあおりますし、記憶に残る形です。そこで米Gizmodoは、人気のあったキューブ型ガジェットをリストアップしてみました。
ディーター・ラムスによるBraun社のT3キューブ・テーブル・ライター
ディーター・ラムスは、表舞台に出て世間に知られるようになった数少ないインダストリアルデザイナーの1人です。ラムスが1960年代にBraun（ブラウン）社で手掛けたデザインはApple（アップル）に多大な影響を及ぼし、T3 cube table lighter（キューブ・テーブル・ライター）はラムスの｢より少なく、しかしより良く｣というアプローチの良い見本となっています。
ガジェットデザインにおいてテーブルライターというものはちっぽけなサブジャンルですが、人気を博していた頃のそれらは装飾が凝られた金属製の小物であることが多かったのでした。ラムスはそれを、側面にボタンがついただけのシンプルな立方体にして、洗練された色をつけたのです。
Polaroid Cube（ポラロイド・キューブ）
2014年に発売された時、Polaroid Cubeは人気を博しました。なんにでも投げてしまるようないかついアクションカムではないものの、それでもタフでお手頃な値段でした。ポケットにポンと投げ込んでも壊す心配のなさそうなシンプルなデザインだったのです。その後、GoPro（ゴープロ）はこのデザインのポテンシャルを見出して第2の立方体カメラ、GoPro Hero 5 Sessionを作ったのでしょう。
Fidget Cube（フィジィット・キューブ）
ハンドスピナーは楽しかったし注目を浴びましたが、手持ち無沙汰を解消してくれるという機能面ではFidget Cubeの方が上でした。いろいろな仕掛けがあって、机上にちょこんと収まり、そして手っ取り早く儲けたい売店によって強引に押し付けられることもありませんでした。Fidget Cubeはこの先も残りそう。
Boxee（ボクシー）
Roku（ロク）とAmazon（アマゾン）が消費者のハートをつかんでストリーミングの首位につき、黎明期のセットトップ・ストリーミングボックスだったBoxeeは2013年にSamsung（サムスン）に買収されました。その当時は高評価を得ていましたが、おそらくデザイン性こそがもっとも注目すべき特色だったのです。
正確には立方体ではなく、置かれた面に立方体が沈んでいるように見えるデザインですね。また、表側でD-padの操作、裏側がQWERTYキーボードになったいた変わったリモコンもイケてました。
NeXTcube（ネクスト・キューブ）
NeXT社のコンピューターは時代を先取りし、とても強力で、そして超高価でした。 今ではNeXT社はスティーブ・ジョブズがApple（アップル）を追い出されてから創業し、のちにMacOSとなるテクノロジーを開発した場所として記憶されています。しかし90年代初頭では、もっとも注目された特徴の1つはそのユニークな立方体のデザインだったのです。現在においても、カッコいい筐体ですよね。
Power Mac G4 Cube（パワーマック・ジーフォー・キューブ）
Power Mac G4 Cubeは2000年に発売されましたた。その当時は大ヒットになりませんでしたが、いまだに2000年代初めのAppleの派手だった時期におけるもっとも洗練されたマシンです。その後Appleはもっと機能的な美（とゴミ箱）へと移行しましたが、G4 Cubeは今もニューヨーク近代美術館（MoMA）の常設展に展示されています。
GameCube（ゲームキューブ）
ニンテンドースイッチが発売される前、任天堂のゲーム機で一番デザインが優れていたのはおそらくゲームキューブでした。頑丈で軽量な立方体で、活発な子供たち向けのコントローラーを備えていたのです。素晴らしいゲームがあって、コントローラーには今でもファンがいますし、スイッチでも使える。 Jones記者いわく｢ゲームキューブこそ、最高のキューブ｣だそうですが、皆さんのお気に入りの立方体ガジェットはありましたか？
Image: NeXT, Classic Modern, TheFidgetCube.co, Boxee, Apple, Nintendo
Source: Classic Modern, Cult of Mac, Google, Boxee, NY times, Wikipedia（1, 2）, The Verge, MoMA, Kotaku
Rhett Jones - Gizmodo US［原文］
（たもり）
