拡張現実という言葉が、いよいよ実感を伴って参りました。
アメリカのLeap Motion社は、マーカーなしで手をトラッキングする技術をはじめとして、VR空間で手を認識するためのエンジン「LeapMotion Orion」などを手がけてきました。ネコの体内を透視するVRコンテンツも、Leap Motionの優秀なハンドトラッキングがなせる御技なのですにゃ。
そんなLeap Motionは、初の試みとして今年4月にARヘッドセット「North Star」を発表。そして先日、North Starを使ったデモ映像が公開されたのですが、ですが。そこには未来が、映ってました。
現実みたいだろ、これARなんだぜ。ゴーグルに映される仮想上のラリー、まさにAR卓球とでも言いましょうか、その様子がNorth Star装着者の視点で映されています。球の軌道や音、テーブル位置の認識といい、リアル卓球に迫る精度じゃないですか……!
右手にはラケットのようなコントローラーがあります、左手はフリーハンド。左手をピンチさせると球が出現するようで、お得意のハンドトラッキング技術が光ります。映像の50秒頃からは、外から見たNorth Starのディスプレイに球が映っているのが見えますね。
ここまで真に迫るARコンテンツが楽しめるARヘッドセットを、Leap Motionは約1万円(100ドル以下)で売る気でいます。この価格ならコンテンツ製作者もありがたいでしょう。でも、North Starの優秀なハンドトラッキング体験をフル活用したいなら、North Star専用コンテンツとして何か作りたくなる気持ちもさもありなん。もしかしたらハンドトラッキングを強化するための開発者向けキットなんかも作ってるんでしょうか。作っててほしい。
アナクロさを讃えたメカメカしいルックス、それでいて技術的には最先端とか、North Starは一番カッコいいポジションですよねぇ。僕たちが遊べる製品はいつ発売になるんだろ。
Image: YouTube
Source: Road to VR, YouTube
(ヤマダユウス型)