生き物感ある。東大がクネクネしながら空中を舞うドラゴン・ロボットを開発中

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生き物感ある。東大がクネクネしながら空中を舞うドラゴン・ロボットを開発中
Image: IEEE Spectrum/YouTube

災害時に役立ちそうです。

人間を運ぶものからカメラを搭載するものまで、大小さまざまなモデルが作られているドローン。応用の可能性は無限にあるかと思いますが、ドローンを連結するというアイディアはこれまでなかったんじゃないでしょうかねぇ?

東京大学情報システム工学研究室(JSK)が開発したのは、12個のドローンを繋げ、まるで龍が空中で舞うかのような動きを見せるマルチリンク変形飛行ロボット「DRAGON」。

Video: IEEE Spectrum/YouTube

基本的には長い棒に回路基板やプロセッサー、電池が搭載されており、それを2機のダクテッド・ファンで浮かせるユニット構造になっています。そしてそれらを連結させることで、龍のようになるわけです。

機体が縦になってもファンは棒を中心にくるくる回って水平を保つため、宙に浮きながらでも立体的に形状を変えられます。なので小さな隙間(と想定された空間)も通り抜けることができ、抜群の機動性を誇るのです。

このDRAGONは、10月にマドリッドで開催される知的ロボットとシステムの国際会議「IROS 2018」に出品されるとのこと。どのような反応があるか、楽しみですね。

この見た目と動き、なんだかアニメ『スペースコブラ』のタートル号か、『五星戦隊ダイレンジャー』の龍星王みたいでイイですね。開発に関わるZhao氏は、なんとこれを人間の腕の延長への応用を考えているとのこと。これで『スパイダーマン』の宿敵ドクター・オクトパスになれたりしたら、それはそれでスゴいことになりそうです。

現在は3分しか持たない電池を改善し、今後は多足歩行も可能にさせるとのことです。最終形態は、無人の『アイアンマン』を目指すというから、さらなる進化に期待大ですね。


Image: YouTube
Source: YouTube via bOinGbOinG, JSK, DIGITAL TRENDS

岡本玄介