今週は、ルームメイトとのシェア生活を卒業して一人暮らしを始める男性からのご相談です。問題は、彼の家財道具の一部を、ルームメイトたちも使っているということ。そして、彼が出て行ったあとに備えてルームメイトたちが準備できる時間が十分にはないということです。

この状況をうまく乗り切るための良い方法はあるでしょうか?

資格を持つ専門家の細やかなアドバイスが必要な問題を抱えている人もいれば、ネットの世界にいる誰かから厳しい言葉(つまり正直な意見)を浴びせてもらう必要がある人もいます。そして、私、米ライフハッカーのライターPatrick Allanが相談にお答えしているこのコーナー「Tough Love」は後者です。

私はセラピストでもなければ、ヘルスケアの専門家でもありません。人々は私にアドバイスを求め、私は人々にアドバイスを与える――それで取引は終了です。

もしそれが気に入らなければ、こちらから正式に苦情をお寄せください。それではさっそく、本題に移りましょう。

この状況を何とかするには?

こんにちは、パトリックさん。

僕は、月ごとの賃貸契約で、ルームメイト数人と共同生活を送っています。でも、1週間以内に新居に引っ越すことが決まっていて、ルームメイトたちには30日前に出て行くことを伝えています。

ただ、困ったことに、今の住居にある家財道具の半分(洗濯機や乾燥機、ソファーなど)は僕が買ったものなのです。それらは全部まとめて、今月の初めに新居に運び込みたいと思っています。ルームメイトに前もってことわりを入れずに運び出すのは悪いような気もしますが、どれも全部、僕がここに持ってきたものです。それに、いつ運び出すのかを30日前に彼らに知らせる義務はないような気もしています。

この状況を何とかするには、どうするのが一番良いでしょうか?

よろしくお願いします。

ー「引っ越し予定のルームメイト」より

こんにちは、「引っ越し予定のルームメイト」さん。

月ぎめの賃貸借契約ということは、ルームメイトの皆さんも、いずれはこうなるかもしれないということに薄々気づいていたはずですよね。あなたは、出て行くことを30日前に知らせている――ということは、理論的には、あなたに不備はありません

とはいえ、あなたが今の住居にいる日数、そして、みんなで使っているあなたの家財道具がその家にある日数は、残り30日を切っています。

ルームメイトとの間柄によって決まる

たしかに、あなたの言い分は間違っていません。あなたのものなのだから、それを残していく義務はありません。でもその一方で、おっしゃる通り、もし彼らの足元からいきなりカーペットを引き抜くようなまねをすれば、わだかまりが残ってしまうでしょう。

となると、どうすべきかは、あなたとルームメイトがどのような間柄なのか、あなたは彼らにどう思われたいのかによって決まってきます。

彼らはあなたの友だちですか? 今後も付き合っていきたい友人でしょうか? それとも、ただのルームメイト? おさらばするのが待ちきれないような人たちでしょうか?

もし友だちなら、いくらか歩み寄る姿勢を見せたほうが良いと思います。少なくとも、生活に必要なものは、丸々30日間は置いていってあげるべきでしょう。ソファーなどの家具は持って出ても良いと思いますが、あなたが新居への引っ越しで浮かれているからといって、友だちにコインランドリー通いをさせるのはいかがなものでしょうか。

ルームメイトが代わりの洗濯機を見つけるまでのあいだ、あなたがコインランドリーに通うか、今の住居に洗濯しに来るかのどちらかが良いと思います。どうでしょう、お手頃価格で洗濯機と乾燥機を手に入れるための時間を、彼らに少し与えてあげては。

あえてイヤなやつも思われるという選択肢も

一方、ルームメイトが友だちではなく、今後付き合って行くつもりもない場合は、いろいろな可能性が考えられます。イヤなやつと思われても気にしないのであれば、荷物をまとめて出て行くのも良いでしょう。

でも私だったら、もっと円満な方法を選択すると思います。今月いっぱい残しておいてあげるか、せめて妥協して、解決策を見つけるための時間を1週間以上あげるか、検討してみてはいかがでしょう。 

あるいは、自分の家財道具を一刻も早く運び出したいのであれば、代わりのものを見つける彼らの手伝いをしてあげるのも一案です。つまり、彼らのためにひと肌脱いであげるわけですね。結局のところ、出て行くのはあなたですし、1カ月はそんなに長くありません。親切にしてあげましょう。

あるいは、いっそのこと、イヤなやつになってしまいましょう。別に私はかまいません。あとで罪悪感を背負うことになるのは、私ではなく、あなたなのですから。

Image: Kevin Hale

Patrick Allan - Lifehacker US[原文