Google翻訳』は、私が外国を旅している時の快適さを左右すると言っても過言ではないアプリです。旅行先でその土地の言語をまったく(あるいは、うまく)話せない場合、すぐに調べたり、スマホに話しかけて翻訳してもらい、道端で現地の人とおしゃべりしたりできたら、本当に助かりますよね。

Googleは以前から、言語をダウンロードしてオフラインで翻訳に使えるオプションを提供してきました。データローミングはしばしば高くつくので、WiFiに接続していない時でも翻訳機能を利用できれば高額な通信量を防げるからです。

ところが、オフラインモードで翻訳を利用したことがある方ならおわかりだと思いますが、Webに接続している場合と比べると、その精度はいまひとつでした。Googleはニューラル機械翻訳(NMT)を駆使して翻訳の精度を高めていますが、オフラインの場合はそれができなかったからです。しかし6月12日(米国時間)から、59の言語に対してオフラインでもNMT機能が利用できるようになりました。

基本的なレベルでNMTが優れているのは、文を個々の単語としてとらえるのではなく、全体として翻訳するところです。つまり文脈を考慮に入れることによって、ボットではなく人がしゃべっているのに近い、はるかに自然な翻訳を提供できるのです。NMTが翻訳した文のほうが読みやすいので、こちらのほうがずっと理解しやすいでしょう。

下の画像は、同じ文をGoogleの以前のフレーズベース機械翻訳(PBMT)を使って翻訳した結果と、現在のNMTを使って翻訳した結果の比較です。

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Image: Lifehacker US

Google翻訳をオフラインで使ったことがある方は、アプリを起動して使用言語の最新版をダウンロードしましょう。オフラインで使ったことがない方は、アプリを起動して「設定」から「オフライン翻訳」をタップすると、お好みの言語がダウンロードできます(すでにダウンロードしている言語もここで更新できます)。どの言語のデータも小さいので、スマホの空き容量がいっぱいになってしまう心配はありません。


Image: dennizn/Shutterstock.com, Lifehacker US

Source: Google

Emily Price - Lifehacker US[原文