Surface Laptop 1年間レビュー:今でも満足、次世代も欲しいな

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Surface Laptop 1年間レビュー:今でも満足、次世代も欲しいな
Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US

製品レビュー、しっかり1年使い続けてから書くのも大事。

約1年前に登場した、Surfaceシリーズの中でも「もっとも普通、でも一番バランスがとれている、多くの人にとって良い選択肢」なSurface Laptopが登場して約1年。

このデバイスを愛用している米ギズモードのライターであるMario Aguilar氏が1年使い続けてきた感想と、次世代のSurfaceデバイスへの期待を綴ります。


1年前にSurface Laptopが登場したとき、これこそ自分が待ち望んでいたMicrosoftのコンピューターだ!と、とても興奮しました。

Surfaceシリーズのデザインにはいつも惚れ惚れすると同時に、でもこれは自分向けではないと感じ続けていたのです。なぜなら、Surface Proのタイプカバーのキーボードは、記事のタイピングには使いづらいし、SurfaceBookは素晴らしいヒンジ構造を持った優れたPCだけれども、持ち歩くにはちょっと重すぎる。Surface Studioに至っては、プロクリエイターではない自分には過剰なスペックです。

そこに現れたSurface Laptopは、見た瞬間、とても実用的な製品に見えました。

Video: Gizmodo/YouTube

軽量で、そこそこのスペックで、そしてリーズナブル。

1000ドル(第7世代i5、8GBのRAM、128GBのストレージ)のモデルで1年使い続けましたが、今でも満足に使っていますし、今も魅了されています。光り輝くディスプレイ、すべすべのキーボード、頑丈で、バッテリーの持ちもよく、今でもSurface Laptopを使うたびに喜びを感じます。輝度200ニトでの動画ストリーミングで、11時間と10分、バッテリーが持ちました。これは今までテストしてきたラップトップの中でも最上級でした。同様のスペックのDellとLenovoのプレミアム2in1PCと比較しても、やはりSurface Laptopに軍配を上げたくなります。

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Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US

一方で、Surface Laptopにはいくつかの不満も当然あります。そのひとつがOSです。

Surface Laptopが初めて出荷されたときに、「軽くて安全」なことが特徴であるWindows 10 Sがプリインストールされていました。Windows 10Sでは、Microsoft Storeからダウンロードできるアプリケーションしか使うことができなくなっています。

通常のWindows 10への無償アップグレードオプションもありましたが、Microsoft Storeで承認されたアプリだけを使ってやっていけるかどうか試したく、しばらくそのまま10 Sを使ってみることにしました。

自分は基本的に、Adobe Photoshop Elements、Spotify、Slack、Webブラウザだけ使えれば良く、それらはMicrosoft Storeから入手可能でした。最初はこれでいけると思いきや、使えるブラウザはMicrosoft Edgeのみ。Internet Explorerよりは優れていますが、Chromeの拡張機能やFirefoxのアドオンのような拡張性はありません。さらにMicrosoft Edgeはさまざまなウェブサイトで不具合が起こりやすく、たとえば米Gizmodoで記事を出すためのツールの多くはEdgeでは動作しませんでした。これだと仕事にならないため、10Sで使い続けてみる実験は中止せざるを得ませんでした。

マイクロソフトは「S Mode」という、動作するアプリをMicrosoft Storeからダウンロードしたもののみに限定してセキュリティを高めるWindows 10 Sと同じの動作モードを提供することを発表しています。S Modeは、Windows 10のすべてのエディションで利用可能です(なお、「S Mode」はオフにできますが、一度オフにすると再度オンにはできません)。

結局、今では通常のWindowsを使っています

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Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US

そしてもうひとつ不満なところを挙げるとすれば、汚れやすいところです。アルミニウム仕上げは一見美しいですが、汚れや擦れがつきやすいのが難点。またすべすべなアルカンターラ素材でできたキーボードは、最初は美しかったのですが、悲しいことに、自分の手の皮脂で徐々に汚れていきました。使い続けて1年も経つと、うっすらと大きなシミができてしまいました。うう、汚い…。布素材をキーボードに採用する試みは、大胆だと思うし、掌に触れた感じも良かったのですが、一方で、布素材を汚れを落とすのが難しく、使い込めば使い込むほど、汚れてくのです。せっかくのプレミアム感が台無しになっちゃいますね。

また他にも、USB-CではなくSurface独自の充電コネクタにも不満あり。次のSurfaceのモデルはそこを見直してくれると良いなと思います。

キーボードが布素材ではないSurface Laptopがあったとして、そして今すぐ新しいコンピューターが必要になったとしたら、私は間違いなくそれを買いたいです。次世代のSurfaceはそこを改善していただくよう、切に願いたいですね。



Image: Gizmodo US
Video: YouTube

Mario Aguilar - Gizmodo US[原文
(mayumine)