先日紹介したアイビーリーグのMOOC(Massive Open Online Courses)。イェール大学で生徒の4分の1近くが受講しているという大人気の講座があります。その講座がオンラインで受講できるようになりました。

イェール大の人気講座「The Science of Well-Being」がオンラインに登場

それは、心理学教授のローリー・サントスさんの講座「The Science of Well-Being」です。well-beingというのは、心身健康で充実して快適でいられること、つまり満ち足りて幸せな状態でいられることです。

そうあるためのサイエンスと謳ってはいますが、理論だけではなく実践法も取り上げられ、それに必要なツールについても触れられるそうです。幸せに暮らしたい。それはどんな人にも共通のテーマだから、今年3月のオンラインでの開講以来、大人気だというのにも納得がいきます。

考え方を変える「リワイヤメント」を学ぶ

シラバス(授業進行予定表)を見てみると、講座は10週間。毎週講義の動画や、読むべき記事などが組まれています。

講座の紹介から始まって、幸福についての誤解や偏見を説明します。そう言われてみれば、幸せの定義ってなんでしょう。「もっと経済力があったら幸せになれるのに」のように、何か条件が整えば幸福になれるように考えてしまいがち。逆に言えば、その条件がなければ幸せになれないのでしょうか? そんな固定観念が幸せに近づくための妨げになっているとしたら?

講義の後半では、「rewirement」というストラテジーが説明され、その活用方法が取り上げられます。rewireというのは配線しなおすという意味なので、どうやらそれは自分の考え方を変える方法ではないかと思うのですが、詳細は受講してみてのお楽しみ。

受講は無料。10週間コミットしてみる?

オンライン講座を提供している「Coursera」によると、この講義は通常の講座とは違い、正式受講も聴講も無料なんだそうです。ただしこのクラスについては、有料で発行される修了証はありません。専門的なテーマや講義を英語で受講するのには抵抗を感じる人も、幸せになる術の講義なら取り組みやすいかもしれませんね。

講義はいつからでも受講開始できるとのこと。学習をやり遂げるという目標に向かって10週間コミットできれば、それだけでも自信につながります。そして、学んだことを実践していけば、気づいたときには幸せ度も上がっているかもしれません。

Source: Coursera,Yale News