レビュー

麻雀のあがり手をiPhoneで撮影するだけで点数を自動計算してくれるアプリ「麻雀カメラ」レビュー


麻雀初心者にとって一番複雑で面倒くさい点数計算を、iPhoneのカメラであがり手を撮影すると画像認識で自動的に計算してくれるiPhone専用アプリ「麻雀カメラ」が2018年6月27日からiOS向けに登場しました。果たしてどれほどの精度なのか、実戦でも十分使えるものなのか、実際に使って確かめてみました。

「麻雀カメラ」をApp Storeで
https://itunes.apple.com/jp/app/id1373085967


App Storeの「麻雀カメラ」のページを開き、入手をタップしてダウンロードします。対応機種はiPhone 5S以降とのこと。


インストールが完了したら、「麻雀カメラ」を起動。カメラへのアクセスを求められるので「OK」をタップ。


起動してトップ画面はこんな感じ。画像認識による自動点数計算機能を利用するには中央の「点数計算」をタップ。


例えばこのあがり手をスキャンしてみます。立直(リーチ)をしていた子がロンであがり、ドラは1枚乗っているという状況です。


さっそくカメラで読み込みます。読み込みためには手牌の上にあがり牌を置き、それ以外の牌や点棒は一切写さないように気をつけながら、真上から撮影します。微調整しながら画面内に手牌とあがり牌を取り込みますが、スキャンエラーが起こってなかなか認識されません。


iPhoneの高さや角度を細かく変えながら5分ほどスキャンを続けていると、ようやくスキャンが成功。以下のようにスキャンの結果が表示されるので、あがり方・親子・局や場・本場・ドラを入力し、右上にある「条件選択」をタップします。


リーチや一発あがりなどの牌に表れない役やローカルルールを入力したら、右上の「点数計算」をタップ。


点数計算結果はこんな感じで表示されます。確認したら右上の「完了」をタップすると、トップ画面に戻ります。ただし、トップ画面に戻る際に広告が一定時間表示されるので注意が必要です。


今度はローカルルールとなる赤牌も認識できるのかチェックします。また同時に、ポンやチーなど、牌を鳴いた場合も認識できるのかをチェック。


「麻雀カメラ」でスキャンしてみましたが、どれだけ取り込んでもカメラの認識はやはり進みません。


麻雀では誰から牌をゲットしたのかを示すために、鳴いた牌は少し工夫した置き方をするのですが、この工夫に原因があるかもしれないと考え、鳴いた牌をまっすぐに並べてみました。


少し時間はかかりましたが、画像認識はなんとか無事成功しました。


条件等入力して進めると、点数計算も問題なくできていました。ただし、赤牌は自動認識されないので、ドラを手入力で1つ追加する必要があります。また、牌の順番が自動で並び替えられていました。


今度は、「断ヤオ九のみのようで、よく見ると役満」という少しだけ意地悪な手を用意します。


スキャンしてみたところ、ちゃんと四暗刻単騎待ちと解析されていました。


全く整理されておらず、ぐちゃぐちゃの順番になっている手もスキャンすると自動で整列され、正しく点数計算が行われていました。


ちなみにスキャンができなくても、あがり手を手動で入力することも可能です。スキャン画面の右上にある「入力切替」をタップします。


あとは手牌通りに牌のアイコンをタップし、完了したら右上の「次へ」をタップすると、あがり状況・条件入力の画面になり、点数計算は自動で行われます。


実際に「麻雀カメラ」を使ってみると、確かに読み込んで符・翻と一緒に点数を表示してくれるのは非常に便利。点数計算そのものの精度は高く、複雑な構成のあがり牌でもちゃんと正しく計算してくれます。面倒でややこしい点数計算をやらなくてもいいので、初心者にとってはうれしいアプリといえます。

しかし、カメラの画像認識精度は思ったよりも低く、あがり手を認識してもらうまでちょっとずつiPhoneの角度や高さを変えながら撮影しなければならない点が気になります。撮影して一瞬でスキャンできれば、初心者が中級者や上級者と交えて麻雀を楽しむには非常にお役立ちといえるのですが、手があがる度にiPhoneで上がり牌をスキャンするのに手間取るとゲームがストップしてしまい、興ざめしてしまう可能性もあります。また、点数計算をする度に広告が表示されてトップに戻る仕様も厳しいところ。ただし、こちらは税込360円を追加で課金することで広告を非表示にすることができます。

「麻雀カメラ」は自分で点数計算をするのがまだおぼつかないような麻雀初心者にとってはとても便利なアプリといえますが、実戦で使うにはまだ心許ない部分がかなり多いので、Android版の配信も含めて、今後のアップデートに期待したいところです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
迫り来る勇者をモンスターとワナで迎え撃つうちに時間が溶けていくダンジョンディフェンスゲーム「ダンジョンメーカー」レビュー - GIGAZINE

無料で仮想空間のテーブル上でボードゲームを遊べるiPad専用アプリ「Tabletopia」 - GIGAZINE

iPadネイティブ世代の子どもたちの進化した学習スタイルがすごい - GIGAZINE

世界最強の囲碁AI・AlphaGoがあらゆるボードゲームを学習できる「AlphaZero」に進化 - GIGAZINE

従来のARをはるかに凌ぐリアルとデジタルの相互作用を実現可能なAR技術「Niantic Occlusion」 - GIGAZINE

in レビュー,   モバイル,   ゲーム, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.