毎週スケジュールを立てるのはいいことですが、1日に予定を詰め込みすぎると、効率がよくなるどころか問題のほうが多くなります。最近の研究では、1日に自分に課した締切が多いほど、仕事を終わらせられないことがわかりました。

Journal of Consumer Research」に掲載されたこの研究では、会議、家族のイベント、個人的な用事など、これから予定がある人は、実際にはそれをやるだけの時間があっても、大きな仕事に取り組めないことがわかっています。この研究者によると、締切や限界が近づいていることがわかると、人間は時間がないと思う傾向にあり、このような思い違いのせいで、こなせる仕事が少なくなるのです。それだけでなく、同じ理由から、今ある仕事の中でもより大きな仕事や“時間がかかりそうな仕事”は、手をつけようとすらしなくなります。

基本的に、予定があることがわかっている時は、何も仕事を終わらせられません。時計を見て「1時間後に会議があるから、この大事な仕事はまだやらないほうがいいな」と思ったり、1時間を20分くらいに感じるせいか、一番小さな仕事ですら無意識のうちに先延ばしにします。ですから、たまたま1日に何件か予定が入っている場合は、仕事を終らせるということに関しては失敗します。予定や約束の時間が増えれば、それだけこのような不幸な現象が起こるようになります。

仕事を計画通りに終わらせるコツ

では、どうすればこの生産性の罠を避けられるのでしょうか?まず、できるだけ1日に多くの予定を入れすぎないことです。どうしても避けられない場合は、予定がたくさん入る日をできるだけ少なくしましょう。予定を入れる日を数日、何も予定を入れない日を数日つくるようにすれば、無駄な時間を減らすことができます。また、早朝や夕方に予定を入れるのもいいです。研究者は、誰にも邪魔されず、大きな仕事に集中して取り組めるよう、仕事をする日は常に自由なまとまった時間を取るようにするのをすすめています。


Image: Ryan Adams/Flickr

Source: Oxford Academic

Patrick Allan - Lifehacker US[原文