トマトベースのカクテル「ブラッディマリー」はどんな季節に飲んでもおいしいものですが、夏が近づいて気温が上昇し始めると、あのどろりとしたスープのようなカクテルをすするのは、ちょっと鬱陶しく感じられます。ブランチに欠かせないあのぴりっとした味を暑い夏の日でも楽しむために、定番のレシピは全部忘れて、ピューレしたてのトマトを使ったブラッディマリーを手作りしてみましょう。
トマトを使ったブラッディマリーの作り方
濃く味つけされたトマトジュースのボトルをただ開けるよりも手間がかかる、と言われれば、確かにそのとおりです。けれども、誰でもスムージーを作れるのと同じで、とても簡単ですし、必ずや「手作りして良かった」と思えるはずです。私流の夏用ブラッディマリーの基本レシピでは、(アルコールをのぞけば)必要な材料は3つだけ。軽くて、ぴりっとしていても塩気が強すぎず、とても爽やかに仕上がります。アレンジはいくらでもできますが、それについてはあとで説明することにしましょう。
<材料(2人分)>
- 中くらいのトマト:1.5個(4つ切りにする)
- ピクルス:2分の1本と、そのつけ汁:約30ml(私はClaussenのピクルスがお気に入りです)
- レモン果汁:4分の1個分
<作り方>
- すべての材料をブレンダーに投入し、完全にピューレ状になるまで混ぜます(大きめのカップに入れてハンドブレンダーで混ぜても良いでしょう)。
- 氷をたっぷり入れたシェーカーを用意し、作ったピューレ約120mlと、ウォッカかジン、またはテキーラを約45ml加え、シェーカーが冷たくて持っていられなくなるまで振ってください。
- 目の細かいストレーナーで濾しながら、氷が入ったグラスに注ぎます(スプーンでストレーナーをかきながら注いで、目が詰まらないようにしましょう)。
- 最後は、好きなガーニッシュで飾りつけます。
通常のブラッディマリーは「うまみ」が濃厚ですが、ピクルスのつけ汁を使うと、トマトがもつ自然の甘さに、適度な塩気とぴりっとした風味、香りが加わりますし、レモンのおかげで爽やかさがいっそう増します。
もちろん、自分なりにアレンジしても構いません。わさびやホットソース、しょうゆ、ナンプラーなどの魚醤、レモングラス、ウスターソース、ショウガはどれも合います(ただし、全部を一緒に入れるのはやめておいたほうが良さそうです)。お好きなものを小さじ1杯程度加えて、ブレンダーで混ぜてから味見をし、必要に応じて調整してください。
さらに「すっきり」したのがお好みなら、ピクルスの代わりに生のキュウリを使いましょう。緑色のドリンクになるので、名付けて「Jealous Mary(やきもち焼きのマリー)」です。こちらには魚醤とショウガが特に合います。加える量は下のレシピを参考にしてください。
すっきりさっぱりした緑色のマリーのレシピは以下の通り:
<材料>
- 中くらいのきゅうり:2分の1本
- トマト:2分の1個
- ライム果汁:2分の1個分
- 甘酢ショウガ:5枚、そのつけ汁:小さじ1
- 魚醤:小さじ2分の1
- 醤油:小さじ2分の1
<作り方>
こちらも、ブレンダーに材料をすべて入れてピューレ状になるまで混ぜます。そして、氷の入ったシェーカーにピューレ約120mlと、ウォッカなどのアルコール約45mlを入れたら、持っていられないほど冷たくなるまで振ってください。目の小さなストレーナーで濾しながらグラスに注いだら、お好みで好きなだけガーニッシュを飾りましょう。
グラスが空っぽになったら、また作って好きなだけ楽しんでください(基本的には、グリーンジュースをつくるようなものです。同じグラスで何杯飲んでも、ボトル入りなどのトマト果汁を使うよりエコですよね)。
Claire Lower - Lifehacker US[原文]
Image: Claire Lower