芸人として活躍する一方、近年は食べ歩きの第一人者として、充実した食事を提供してくれるお店を紹介し続けているアンジャッシュ渡部建さん。実はここ2年ほどの間で、渡部さんはランニングの楽しさに開眼しているそう。

プレミアムな日々を送っているランナーにこそ、プレミアムなランニング体験を――。アディダスが技術の粋を結集したランニングシューズ「UltraBOOST」の履き心地を試してもらいながら伺った、渡部さんが求める「プレミアム」な食事とランについて。こだわりの食事と密接に結びついた「旅ラン」生活は、まさにライフハックそのものでした!

渡部建

1972年、東京生まれ。93年、神奈川大学在学中に高校の同級生であった児嶋一哉に誘われ、お笑いコンビ「アンジャッシュ」を結成。現在は「王様のブランチ」メインMCを務めるほか、「ヒルナンデス!」「行列のできる法律相談所」「Love music」など、多くの番組にレギュラー出演中。また、芸能界随一のグルメとしても知られており、DMMオンラインサロン「渡部建のとっておきの店、こっそり教えます」やブログ「アンジャッシュ 渡部建のわたべ歩き」では、数々のプレミアムなお店を紹介。著書に『渡部流 いい店の見つけ方教えます。』『芸能界のグルメ王が世界に薦める! 東京 最強の100皿』などがある。

「プレミアムなお店」のためなら、全国どこへでも

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Photo: 和田裕也

――2007年頃から食べ歩きに夢中になってきた渡部さんにとって、「プレミアムなお店」とはどのようなものでしょうか。

渡部建(以下、渡部):僕にとっては、「そこでしか食べることができない料理や食材を楽しませてくれるお店」ですね。「いい店」の基準って、人によって違うはずなんです。「いい店ない?」と聞かれたときには、その人の食いしん坊的な感度、いわば「食いしん坊アンテナ」の高さを見ます。

――「食いしん坊アンテナ」というと?

渡部:たとえばその人が焼き肉を食べたいんだとして、最初に足を延ばさないと行くことができない、少し遠めのお店を提案してみます。すると、「うーん、そこまで遠いならちょっと……」という反応なのか、「行く行く!」という反応なのか、そこで分かれるんですよね。その「食いしん坊アンテナ」によって、オススメの「プレミアムなお店」は変わってくるんです。

僕自身は、アンテナがものすごく高い(笑)。そこでしか食べることができない料理や食材があるのならば、高級だろうとB級グルメだろうと、どこへだって行きますよ!

――ここ最近で「プレミアム」だと感じたお店はありますか?

渡部:先日、金沢のとある寿司屋に行ってきたんです。そこの大将はいい意味でクレイジーでして(笑)。毎朝、金沢から能登まで片道100km、往復200kmほどの距離を車で仕入れに行っているんですけれど、さらにトリ貝の季節になるとすごいんです。

トリ貝の競りは昼にやるんですが、夜にトリ貝を出したい大将は、朝の競りのあと、さらに一往復するんです。朝昼で二回往復して、計500km近くを運転する。そのおかげで僕らは、その日に獲れた新鮮なトリ貝を食べることができるんです。まさに「プレミアムなお店」ですよね。

ランニングのキッカケは「美味いメシが食べたいから」

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Photo: 和田裕也

――それはすごいですね。そうしたプレミアムな食事を楽しむためには、健康な体が必要ですよね。渡部さんがランニングを始めたのは2016年頃だと伺っていますが……?

渡部:僕はいま45歳になったんですが、40歳を過ぎた頃から、今までの簡単な筋トレでは全然追いつかなくなってきたんですね。それでランニングを始めようとしたんですが、実は僕、走るのは大嫌いだったんですよ(笑)

少年時代に野球こそやっていましたが、最後に長距離を走ったのは学生時代に10kmほどのマラソン大会に出たとき。それすらも途中は歩いていたくらいで、長距離を走るという有酸素運動は社会人になってから全くしてこなかったんです。腰痛も持っていましたから、その不安を解消しつつ、徐々に走れる体をトレーナーさんと一緒につくって、ハーフマラソンに出場するという目標をもって走り始めたのが、2016年頃でした。

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Photo: 和田裕也

――実際にランニングを始めて、いかがでしたか?

渡部:人生で初めて20kmを越す距離を走ったら、そこから走ることが楽しくなってきて。いまでは、食べ歩きともリンクしてきたんですよ。

――といいますと?

渡部:ある時、友人と京都で食べ歩きをしたんです。昼は割烹に行ったんですが、正午スタートで、だいたい午後の2時半、3時には終わる。次に予約を取っていたお店は6時から始まってしまうのですが、全然お腹が空かない(笑)。じゃあ、ちょっと鴨川を走ってみようかと友人と繰り出したんですね。ランニングを終えて、ホテルに戻ってシャワーを浴び、夜の食事に出かけたら……お腹は空いているし、メシは美味いわ、ビールも美味しいわ。「ああ、こういうことか!」と(笑)。

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Photo: 和田裕也

――「目覚めた」瞬間だったんですね。

渡部:そこからですね、食べ歩きにランニングを混ぜ始めたのは。以前だったら昼夜それぞれにお店を予約して、行き帰りの飛行機を取って、泊まる場合はホテルも……という感じだったんですが、現地のランニングコースも探すようになって。「食事の間に走れる、こんないいコースがある!」と、発想が変わっていきました。

そして、それでも物足りなくなったんです。というのも、昼に食事をしてお酒も楽しんでしまうと、その後に走れない。ならば……と思い切って、「朝に現地に着いて、走って、風呂に入ってからランチ」というように変えたんです。これだと昼からお酒も楽しめる。先日、函館に行った時は、朝7時くらいの飛行機で9時には現地に着いていました。五稜郭の周りを走ったら、これがまためちゃくちゃ気持ちよかったんですよ!

――プレミアムな食事とランニングのためなら、そこまでやるんですね。

渡部:大変なこともありますけどね。朝がすごく早いから、ランニングステーションも開いてないし、健康ランドがあっても再入場禁止でランニングのために荷物を預けて出られないとか。だから、朝に着いて、駅のロッカーに荷物を入れて走って、それから健康ランドに行って風呂に入って、そのままお店に行く。ということを、日本全国、午前中からやっているんです(笑)。

――ランに食事に、フル稼働ですね(笑)。

渡部:初めて行くところを走るというのがすごく好きなので、観光も兼ねていますね。奈良公園を走りながら鹿を眺めて、「ああ、修学旅行で来たなあ」としみじみしたり、福島の山奥に食事に行った時は、もう東京では散っていた桜の木々の間を走ったり。咲いている花や、眼下に広がる雲海、そういうものを楽しみながら走るのがすごく楽しいですね。

高級割烹もランニングシューズで行ける

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Photo: 和田裕也

――そこまで食事とランニングがワンセットだと、ランニングシューズのまま食事に行くこともあるんでしょうか?

渡部:あります、あります。荷物をちょっとでも減らすために、ランニングシューズは持っていくのではなくて、そのまま履いていっているんです。なので、タウンユースにも使えるランニングシューズを探すようになりましたね。そのまま走れて、食事をして帰ることができるシューズは、僕にとって旅先でのマストアイテムです。

ですから、「UltraBOOST」のスタイリッシュなカラーとデザインは、すごくいいですね! これなら旅先でランニングを楽しんだ後に、プレミアムかつ高級なお店に行くこともできると思います。こうしたシンプルかつスタイリッシュなランニングシューズとの出会いは、とても嬉しいですね。

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Photo: 和田裕也

――実際に「UltraBOOST」を履いてみて、感触はいかがですか?

渡部:走ってみながら、急に止まるなどいろいろと試してみたんですが、とにかくグリップがすごい! カーブを曲がる時や雨の日などに、このグリップ力はすごく安心感をもたらしてくれそうです。普通のランニングシューズだとグリップ力が弱いと感じることもあるので、これはいいなあ。

――「コンチネンタルラバー」による優れたグリップ力は、「UltraBOOST」の大きな特徴です。かつ、「STRETCHWEBアウトソール」が足の自然な動きに合わせて屈曲してくれるのも、このシューズのポイントですね。

渡部:厚いソールのシューズだと、硬すぎたり、重すぎたりということもありますからね。この自然な柔らかさ、いいですねえ。そして何より履いていて気持ちいい! シューズ上部のキュッと包まれているんだけどキツすぎないフィット感はすごいですね。

――先ほど腰痛持ちでいらっしゃるというお話がありましたが、そうすると、高い反発性で次の一歩への推進力をサポートしてくれる「UltraBOOST」のクッション性もよさそうですね。

渡部:軽くて薄いシューズがトレンドのときは、正直ちょっと大変でしたね。僕にとっては、何よりもまずソールが一番のポイント。走り始めた頃は膝を痛めてしまったこともあるので、衝撃を吸収してくれるのはありがたいです。

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Photo: 和田裕也

――皮膚のようにしなやかな「プライムニットアッパー」が、高い通気性を発揮しながら、サポート性と快適なフィット感を提供してくれます。「UltraBOOST」のようにストレスフリーなシューズは、長距離を走るランナーにとってありがたいですよね。

渡部:そうなんです。普段の練習にしても、僕は走ることに集中するたちなんですよ。走りながら英会話教材を聞いてみたこともあるんですが、「うーん、うるさい!」と気になってしまって(笑)。音楽もランの後半、キツくなってきたころに聴くことがあるんですが、時にはそれも邪魔になるくらいなので、足まわりのストレスからは自由でいたいですよね。

ハーフマラソンで2時間切りを目指していたんですが、先日は失敗してしまって……。その目標を達成しながら、いずれはフルマラソンに挑戦したいとも思っているので、「UltraBOOST」のフィット感はもちろん、こだわりの詰まった機能は強い味方になってくれそうですね!


Photo: 和田裕也

Source: UltraBOOST