覚えてます、発表されたときのこと。
2012年6月にMacBook Pro Retinaディスプレイモデルが登場したときには、その印刷物のような美しい映像に驚かされたものです。当時Retinaディスプレイといえば、iPhoneやiPod Touchの小型デバイスでしか見られないものでしたからね。
そして時は過ぎ、2018年となった今、とうとう初代「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」がビンテージ製品入りしました。
Apple製品は発売から期間が経つと、サポートの範囲が変化します。具体的には、製造中止後5年以上、7年未満のプロダクトは「ビンテージ製品」に入り、ハードウェアサービスが終了。つまり修理をしようとしても部品がなかったりと、買い替えを余儀無くされる可能性があります。さらに7年以上が経過すると「オブソリート製品」となり、国などの例外なくハードウェアサービスが終了するのです(詳しく知りたい方はこちら見てみてください)。
振り返ってみると、初代MacBook Pro RetinaはCD/DVDドライブを廃し、以前のMacBook Proだけでなく他社のラップトップと比べても大幅な薄型化に達成しました。これほど美しいラップトップは、市場にもそういくつはないと僕は思っています。
Appleが外部ポートをバッサバッサ切っていくスタイルはもっと過激になり、2016年にはMacBook ProからSDスロットさえも廃止。外部ポートがThunderbolt 3(USB Type-C端子)に統一。結果的に、さらに薄くなりました。薄型化による浅いキーストロークには賛否両論ですが、iPhoneにつづく主力製品のMacBook Proはこれなくしては語れません。
初代MacBook Pro Retinaがビンテージ品になった今、すでに新型MacBook Proと思われるベンチマーク結果が登場してます。こちらは新世代プロセッサを搭載し、最大6コアのCPUを搭載するとも言われています。もしかするとメモリ容量が標準で16GBまで増量されるのかもしれません。初代モデルがビンテージ入りしても、まだまだMacBook Proの進化は止まりません。
Image: Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティ イメージズ
Source: MacRumors, Apple, YouTube
(塚本直樹)