まるで腐海のよう。
シャーレに入れて培養し、実験や検査に使うバクテリア。規則的なようで不規則的、さらに有機的である種の宇宙を感じることさえできます。そんなバクテリアの培養をモチーフに、デザインナイフで切った紙を重ねて紙の立体彫刻にしているのが、芸術家のローガン・ブラウンさん。
タイムラプスで一枚ずつレイヤーが重ねられる様子は、まさにバクテリアが育っている姿そのものです。
たまには繊毛(せんもう)が超細かい微生物も作ったりするようです。
生きているバクテリアをそのまま作品にするのはいろいろ問題が起きそうですが、1m四方ほどの額縁に入れられた紙製巨大バクテリアなら感染の心配もありません。
生物学が美術へと昇華されたこれらの作品。まだまだ大量に「培養」されちゃってます。ぜひともブラウンさんのサイトでチェックしてみてください。
Image: © ROGAN BROWN via Rogan Brown - Paper Sculptures
Source: Vimeo(1, 2, 3)via Rogan Brown - Paper Sculptures
(岡本玄介)