ハイテクでアナログなトイカメラです。
カメラにAIが搭載!と聞くと、人工知能が美麗な写真を全自動で撮ってくれたり、はたまた勝手にハッシュタグ付けてSNSに投稿してくれそうな、夢のテクノロジーって気がしますよね。
ですがアーティスト/デザイナー/エンジニアリングのDan Macnishさんが作ったAI内蔵カメラ「Draw This」は、撮った写真を子供タッチのお絵描きに変換&印刷してくれるのです。
これはニューラル・ネットワークに落描きを学習させる、Googleの「QUICK DRAW!」に寄せられた50億種もの学習データをラズベリー・パイに移植したカメラ。印刷には感熱紙を使います。
中身はハイテクなのにアナログ感が満載で、まずこのカメラにはファインダーがなく、プレビュー用のモニターもありません。それにフォーカスもシャッタスピードもISOも、なーんにも調節ができず、撮った写真も確認できないのです。
それに面白いのは、完全にAI任せなのでオブジェクトの勘違いもしょっちゅう。犬を撮ったのにロケットが描かれていたり、植木鉢がワイングラスになっていたり、人間なのに謎のスライムみたいな絵が印刷されることもしばしば。
予測不能の結果に大笑いできそうなこのカメラ、ぜひとも市販化して欲しいですねぇ。
Image: DAN MACNISH
Source: engadget, QUICK DRAW!, GitHub, Hackaday via DAN MACNISH
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)