Airbnb、ホストへの支払い前倒しを一部でテスト中の模様

  • author 塚本直樹
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Airbnb、ホストへの支払い前倒しを一部でテスト中の模様
Image: BigTunaOnline / Shutterstock.com

これはありがたい、はず!

日本では大きな方針転換があった、民泊サービスの「Airbnb」。現在、ホスト(宿の提供者)が安定して宿泊施設を提供できるように、ホストへの支払い時期の前倒しが一部でテストされているようです。

予約の段階で宿泊料金の50%がホストへ

TechCrunchによると、これは予約時に一部の宿泊料金をホストへと支払うというもの。Airbnbでは通常チェックインから24時間後にホストへと料金が支払われるのですが、このシステムでは予約から3日後に宿泊料金の50%を受け取ることができます。そして残りの50%は、チェックインから24時間後に受け取る流れになるのです。また、Airbnbはトラブル防止のために1%を徴収します。

また予約代金を受け取った後に宿泊がキャンセルされた場合には、次回の宿泊プランから受取金額が控除されることになります。なおこの前払いシステムは一部のホストのみに案内されており、今後のロールアウトについては正式な計画は公開されていません。

ホストからすれば、予約から少し後に宿泊代金が受け取れればこれほどありがたいことないでしょう。たとえ1%の利用料を徴収されたとしても、多くの個人や企業が利用したいシステムとなるはずです。

今後の日本の動向は?

それにしても、やはり日本人としては民泊新法と営業登録の届出のからみが気になるのですよね。現在日本では民泊の提供には住宅宿泊事業法に基づく届け出が必要で、さらに180日以上の営業はできなくなっています。つまり不動産を購入したり借りて、ホテルのように営業するスタイルは不可能なのです。個人的にはきちんと税金を納めていればもっと営業してくれてもいいのになーと思わないでもないのですが、やはり既存の宿泊業界との共存も考えなくてはいけないのでしょうね。


Image: BigTunaOnline / Shutterstock.com
Source: TechCrunch

(塚本直樹)