逆風なんてみじんも感じないFacebook。株価はまた上昇で、もう勢いが止まらない

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  • author そうこ
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逆風なんてみじんも感じないFacebook。株価はまた上昇で、もう勢いが止まらない
Image: JHVEPhoto/Shutterstock.com

つよい。

いま、Facebook(フェイスブック)と聞くと、真っ先にCambridge Analyticaスキャンダルが頭に浮かびます。なんせ8700万人のユーザー情報が第三者に漏れてたってんですから、それはそれは印象に残る事件です。

発覚して以降、マーク・ザッカーバーグCEOがアメリカ議会に呼ばれたり、サービス改善のためにあれこれ策を打ち出したりと、Facebookの苦労ニュースは尽きませんでした。大打撃を食らったわけですが、ここにきて良いニュース。先週金曜日のFacebook株価、日中取引が203ドル64セント(約22,610.86円)、終値が203ドル23セント(約22,565.34円)。Facebook株史上、最高値を叩き出しました。

株価上昇により、企業価値は5880億ドル。マーク・ザッカーバーグCEOは、Bloombergランキングでは現在世界のお金持ちTOP 3に君臨、総資産は816億ドル。Forbesランキングでは、TOP 5の総資産772億ドルとなっています。ソースによって多少違えど、どちらにせよ桁外れなリッチマンには変わりありません。 また、今年の第一四半期決算では、予想を上回る結果が発表され、日々のアクティブユーザー数14億5000万人、月間アクティブユーザー数22億人でした。

あれだけのスキャンダルを起こしたFacebookですが、逆風をものともせずに邁進。一時は株価149ドル2セント(約16548.07円)まで落ち込みましたが、立ち直りも早かった。Yahoo Financeは、なんだかんだFacebookユーザーはプライバシー事件なんか気にしていないと結論づけるほど、ユーザーデータ漏えい問題の影響を受けていない状態です。Fast Companyは、個人情報取り扱いに注意するようユーザーが訴える一方で、Facebookにポストした内容は公にシェアされているという認識を多くのユーザーがすでに持っていると解説。

相変わらず、デジタル広告業界はGoogleとFacebookの2社のほぼ独占状態です。Facebook傘下のInstagramも広告枠を常に検討、拡大中なので、今後の売上の伸びしろもまだ十分にあると言えますね。世界中で数十億という人々の日々のデータを持つという強みがどれほどのことなのか、Facebookの勢いを見ているとよくわかります。今の世の中、データが強い。その強いFacebookには、誰もがひれ伏すのかもしれない。だから、株価もさがらない。いやー強い!


Image: JHVEPhoto/Shutterstock.com
Source: Business Insider, Yahoo Finance, Bloomberg, Forbes, CNBC, Fast Company

Tom McKay - Gizmodo US[原文
(そうこ)